25 / 27
第25話 取り戻した記憶⑤
しおりを挟む
ましろは気が進まなかったが、オカルト好きの拓海がワクワクしているのを見ると、どうしても断り切れなかった。別に悪い人ではなさそうだし、オカルトに興味ないましろが見ることができるのに、その手の物が好きな拓海には見えないというのが少し申し訳なくもあった。そんなわけで、二人はハンバーガーショップを出て目と鼻の先にある神社へ足を運んだ。
「呼んでも出てこない時があるから、もし駄目でもがっかりしないでよ」
あらかじめそう言っておいてから、蘇芳を呼ぶ。再三の声掛けにも反応はなく、セミの鳴き声が響くばかり。暑い外にいるのもしんどくなってきて、そろそろ諦めようとしたその時。
「ましろ。隣にいる奴は誰だ?」
背後から蘇芳の声がした。はっとして振り返ると、赤い髪、赤い目をした着物姿の少年が立っていた。
「蘇芳! 遅かったじゃない! 今日は友達を連れて来たの。あなたに興味があるんですって。ねえ、拓海くん。今蘇芳が正面にいるんだけど見える?」
「え? 今いるの? うーん……見えないな」
拓海の返事にましろはがっかりした。見えないんじゃ話が進まない。友達が増える方がにぎやかになって、蘇芳も寂しくないだろうと考えたのに。
「蘇芳、ごめん。この人あなたに会って話が聞きたいんだって。どうしても姿を現せられないの?」
「できることなら俺だってそうしたいけど、こいつが見えないんじゃ仕方ない。どうしようもないよ」
そうか……とましろはため息をつく。せっかく連れて来たのにこれではもったいない。その時、蘇芳が突拍子もないことを言い出した。
「でも、そいつの魂の波長、何だか合う気がする」
「は? 魂の波長? どういう意味?」
「ちょっとの間でいいから体を貸してもらえないかな。ここまで似た波長の奴は珍しいからできる気がする。やってみていい?」
波長? 体を貸す? とましろが混乱しているうちに、蘇芳はひゅんと風を巻き起こし、いつの間にか姿を消していた。一体どういうことかとましろがキョロキョロすると、隣にいた拓海が口を開いた。
「ましろ、俺だよ。半信半疑でやってみたけどできた! 俺、体を手に入れることができた!」
その一言で何があったかを察した。さっき拓海が言っていたことを思い出す。実体を得るには形代を利用するしかない……
「蘇芳! あなたまさか、拓海くんの体を乗っ取ったの?」
「乗っ取ったとは聞こえが悪いぞ。俺がこの敷地の外に出て自由に振舞うにはこれしかないんだ。今までずっと見えない檻の中にいる気分だった。頼む。すぐに返してやるから」
「そんなこと言っても! 拓海は今どこにいるの?」
「俺の意識の下に押し込められている。つまり眠っている状態かな」
そんな……何かとんでもないことが起きているような気がする。目鼻立ちは拓海のままだが、口調や声の出し方から体の仕草まで、まるで違っていた。中にいるのが別人なのは明らかだ。ましろはすっかり青ざめてしまった。
「ねえ、よく分からないけど拓海くんに早く返してあげてよ。このままじゃかわいそうだよ」
「ちゃんと返すよ。でもその前に、ましろと一緒にこの辺を歩いてみたい。ずっと興味があったんだ、この世界がどうなっているのか」
そう言われて、ましろは何も言い返せなかった。この神社から出られず、誰からも気づかれなかった蘇芳。彼はどんな思いで長い年月を過ごしたのだろうか? そう考えたら、蘇芳の願いを断るわけにはいかなかった。
「分かった。じゃあ、一緒にこの商店街を歩いてみよう」
こうして二人は手をつないで一緒に神社を抜け、商店街を歩いた。同じ年代の男の子と手をつなぐなんて普通だったら恥ずかしくてできないが、万が一、蘇芳が拓海の体を乗っ取ったまま逃げることがないようにしたつもりだ。
(念のため、一応なんだからね!)
この商店街は、私鉄の駅を中心に発展したもので、コンビニやチェーン店に交じり、昔ながらの小売店が軒を連ねている。今は昼下がりの時間帯で、人の往来も激しい。蘇芳は、拓海の目を通して、狭い道路をすれ違う車の往来や、人や自転車の流れ、神社からは見えなかったであろう建物の景色を興味深そうに眺めていた。
「こんな風になっていたのか。町が発展するのを見てきたけど、よく分からないことも多かった。あれが鉄道というものか。神社からはよく見えなくていつも悔しい思いをしてた」
蘇芳は、拓海の目を通していろんなものを吸収した。初めての世界に好奇心むき出しでキョロキョロ首を動かすさまは、傍から見ると奇妙であるが、ましろは何も言わなかった。こんなことすら今まで許されなかったのだから、せめて今だけでも自由を謳歌してほしい。
「ねえ、せっかくだから食べ歩きしようよ。世の中にはみたらし団子以外にもおいしい食べ物がいっぱいあるんだよ! 教えてあげる!」
ましろはそう言うと、肉屋に行ってその場で揚げてくれるコロッケを二個買った。自分はさっきハンバーガーセットを食べたばかりでお腹が空いてなかったが、初めての食べ物に対する蘇芳の警戒心を解いてやるためにも、一緒に食べてお手本を示す必要がある。
「何だこれ、馬鈴薯か? 聞いたことはあるけど食ったことはないな。」
「まだ江戸時代には普及してなかったのかな。茹でたジャガイモを潰して衣をつけて揚げたものよ? 熱いから火傷しないでね。」
そう注意したのに、蘇芳は何も考えず口に入れ、あちっ! と言った。その後は慎重すぎるほどフーフーと息を吹きかけて冷ましながらぺろりと平らげた。
「うまかった! サツマイモに似てるけどこれは甘くないんだな。茶色いどろっとしたものがかかっていたが、あれは何だ? 醤油かと思ったら違った」
「ソースと言うのよ。そうね、確かに江戸時代にはないわね」
蘇芳のコロッケ評は上々だ。せっかくだから西洋のものを食べさせてみようかな。気をよくしたましろが次に選んだのは、アイスクリームだった。
「夏だし涼しいものを食べましょうよ。あやかしは暑いとか寒いとか関係ないんだっけ?」
「ましろが選んだものでいいよ。何でも挑戦してみたい」
ましろはカップに入ったダブルのアイスクリームを蘇芳に持ってきてあげた。種類はたくさんあったが、最初だから基本で行こうと思い、バニラとチョコを選んだ。
「はい、これ。冷たいお菓子なんて珍しいでしょう?」
蘇芳は、スプーンを使ってアイスを口に入れると開口一番「冷たい!」と叫び、次に「甘い!」と叫んだ。その様子が面白くてましろも笑う。実際は拓海の姿をしているが、中にいる蘇芳がびっくりしているのが手に取るように分かった。
「何だこれ。お殿様でもこんなの食べたことないぞ。どうやって冷やすんだ? すごいな、今の世の中は」
「おいしかった?」
「ああ、無我夢中で食べたらなくなっていた。特にあの黒いの。見た目はおっかなかったけど、すごく甘くてうまかった。最初溶けたらどうしようと思ってたけど、そんな暇なかった」
じゃあ、また食べに行こうよと言いかけたが思いとどまった。それは、拓海の体を引き続き借りるということだ。楽しくてつい忘れがちになるが、拓海の魂は蘇芳に押しやられている。早く彼に返してやらねば。
「そうだ、次はうちのお店行かない? あやかしもいっぱいいるよ? 蘇芳にも会わせたいな」
ましろは何気なく言ったが、蘇芳は急に顔をしかめた。
「いいよ、他のあやかしには会わなくても。ましろだけでいい」
「どうして? みんなと一緒の方が楽しいじゃない?」
どうして蘇芳が渋るのかましろには分からなかった。みんなにも蘇芳のことを紹介してやりたいのに。その時、向こうから、よく知っている姿がこちらにやって来るのを見た。
「あ、影郎だ。おーい!」
ましろは手を振って影郎にアピールした。影郎はいつもの着流し姿で下駄をカランコロンと鳴らしながら歩いていたが、ましろたちに気付きこちらにやって来た。隣にいる拓海の姿の蘇芳を見て、何かを察したらしく眉間にしわを寄せた。
「ましろ。隣にいるのは人間じゃないな? こやつが前に言っていたあやかしか?」
「すごーい! さすが影郎、よく分かるね! ちょっと体を貸してもらって町を案内してるの——」
ましろは何の気なしに答えたが、影郎はさらに険しい表情になり、低い声で蘇芳に向かって言った。
「おい、お前もあやかしの端くれなら、人間の体を乗っ取るのがどれだけ罪深いことなのか分かるじゃろ? 今すぐそいつから離れろ」
「影郎、何言ってるの? 蘇芳はちゃんとわきまえてるから大丈夫よ。すぐに返すから」
しかし、影郎はましろの返答を待たなかった。三人を包み込むように、にわかにつむじ風が舞い、気づくと彼らの体は風に乗って飛ばされていた。突然の浮遊感。一体何事かとましろが面食らっていると、あっという間に山の中に移動していた。大きな洞窟の中と思われるが、内部はほの明るい。ここはどこ? とぐるぐる見回していると、視線の先に一人の人影を見つけた。影郎だ。しかし、さっきまでの姿とは大きく異なっていた。
両耳の横に長い髪を結い、白い装束を着ている。日本神話で見た神様みたいだ。
「あなた影郎なの? なんでそんな格好をしているの?」
「これが本当のわしの姿だからじゃ。町の中では積もる話もできないからここまで連れてきた。ここは、わしの縄張り、宝明山の奥にある神域じゃ」
「呼んでも出てこない時があるから、もし駄目でもがっかりしないでよ」
あらかじめそう言っておいてから、蘇芳を呼ぶ。再三の声掛けにも反応はなく、セミの鳴き声が響くばかり。暑い外にいるのもしんどくなってきて、そろそろ諦めようとしたその時。
「ましろ。隣にいる奴は誰だ?」
背後から蘇芳の声がした。はっとして振り返ると、赤い髪、赤い目をした着物姿の少年が立っていた。
「蘇芳! 遅かったじゃない! 今日は友達を連れて来たの。あなたに興味があるんですって。ねえ、拓海くん。今蘇芳が正面にいるんだけど見える?」
「え? 今いるの? うーん……見えないな」
拓海の返事にましろはがっかりした。見えないんじゃ話が進まない。友達が増える方がにぎやかになって、蘇芳も寂しくないだろうと考えたのに。
「蘇芳、ごめん。この人あなたに会って話が聞きたいんだって。どうしても姿を現せられないの?」
「できることなら俺だってそうしたいけど、こいつが見えないんじゃ仕方ない。どうしようもないよ」
そうか……とましろはため息をつく。せっかく連れて来たのにこれではもったいない。その時、蘇芳が突拍子もないことを言い出した。
「でも、そいつの魂の波長、何だか合う気がする」
「は? 魂の波長? どういう意味?」
「ちょっとの間でいいから体を貸してもらえないかな。ここまで似た波長の奴は珍しいからできる気がする。やってみていい?」
波長? 体を貸す? とましろが混乱しているうちに、蘇芳はひゅんと風を巻き起こし、いつの間にか姿を消していた。一体どういうことかとましろがキョロキョロすると、隣にいた拓海が口を開いた。
「ましろ、俺だよ。半信半疑でやってみたけどできた! 俺、体を手に入れることができた!」
その一言で何があったかを察した。さっき拓海が言っていたことを思い出す。実体を得るには形代を利用するしかない……
「蘇芳! あなたまさか、拓海くんの体を乗っ取ったの?」
「乗っ取ったとは聞こえが悪いぞ。俺がこの敷地の外に出て自由に振舞うにはこれしかないんだ。今までずっと見えない檻の中にいる気分だった。頼む。すぐに返してやるから」
「そんなこと言っても! 拓海は今どこにいるの?」
「俺の意識の下に押し込められている。つまり眠っている状態かな」
そんな……何かとんでもないことが起きているような気がする。目鼻立ちは拓海のままだが、口調や声の出し方から体の仕草まで、まるで違っていた。中にいるのが別人なのは明らかだ。ましろはすっかり青ざめてしまった。
「ねえ、よく分からないけど拓海くんに早く返してあげてよ。このままじゃかわいそうだよ」
「ちゃんと返すよ。でもその前に、ましろと一緒にこの辺を歩いてみたい。ずっと興味があったんだ、この世界がどうなっているのか」
そう言われて、ましろは何も言い返せなかった。この神社から出られず、誰からも気づかれなかった蘇芳。彼はどんな思いで長い年月を過ごしたのだろうか? そう考えたら、蘇芳の願いを断るわけにはいかなかった。
「分かった。じゃあ、一緒にこの商店街を歩いてみよう」
こうして二人は手をつないで一緒に神社を抜け、商店街を歩いた。同じ年代の男の子と手をつなぐなんて普通だったら恥ずかしくてできないが、万が一、蘇芳が拓海の体を乗っ取ったまま逃げることがないようにしたつもりだ。
(念のため、一応なんだからね!)
この商店街は、私鉄の駅を中心に発展したもので、コンビニやチェーン店に交じり、昔ながらの小売店が軒を連ねている。今は昼下がりの時間帯で、人の往来も激しい。蘇芳は、拓海の目を通して、狭い道路をすれ違う車の往来や、人や自転車の流れ、神社からは見えなかったであろう建物の景色を興味深そうに眺めていた。
「こんな風になっていたのか。町が発展するのを見てきたけど、よく分からないことも多かった。あれが鉄道というものか。神社からはよく見えなくていつも悔しい思いをしてた」
蘇芳は、拓海の目を通していろんなものを吸収した。初めての世界に好奇心むき出しでキョロキョロ首を動かすさまは、傍から見ると奇妙であるが、ましろは何も言わなかった。こんなことすら今まで許されなかったのだから、せめて今だけでも自由を謳歌してほしい。
「ねえ、せっかくだから食べ歩きしようよ。世の中にはみたらし団子以外にもおいしい食べ物がいっぱいあるんだよ! 教えてあげる!」
ましろはそう言うと、肉屋に行ってその場で揚げてくれるコロッケを二個買った。自分はさっきハンバーガーセットを食べたばかりでお腹が空いてなかったが、初めての食べ物に対する蘇芳の警戒心を解いてやるためにも、一緒に食べてお手本を示す必要がある。
「何だこれ、馬鈴薯か? 聞いたことはあるけど食ったことはないな。」
「まだ江戸時代には普及してなかったのかな。茹でたジャガイモを潰して衣をつけて揚げたものよ? 熱いから火傷しないでね。」
そう注意したのに、蘇芳は何も考えず口に入れ、あちっ! と言った。その後は慎重すぎるほどフーフーと息を吹きかけて冷ましながらぺろりと平らげた。
「うまかった! サツマイモに似てるけどこれは甘くないんだな。茶色いどろっとしたものがかかっていたが、あれは何だ? 醤油かと思ったら違った」
「ソースと言うのよ。そうね、確かに江戸時代にはないわね」
蘇芳のコロッケ評は上々だ。せっかくだから西洋のものを食べさせてみようかな。気をよくしたましろが次に選んだのは、アイスクリームだった。
「夏だし涼しいものを食べましょうよ。あやかしは暑いとか寒いとか関係ないんだっけ?」
「ましろが選んだものでいいよ。何でも挑戦してみたい」
ましろはカップに入ったダブルのアイスクリームを蘇芳に持ってきてあげた。種類はたくさんあったが、最初だから基本で行こうと思い、バニラとチョコを選んだ。
「はい、これ。冷たいお菓子なんて珍しいでしょう?」
蘇芳は、スプーンを使ってアイスを口に入れると開口一番「冷たい!」と叫び、次に「甘い!」と叫んだ。その様子が面白くてましろも笑う。実際は拓海の姿をしているが、中にいる蘇芳がびっくりしているのが手に取るように分かった。
「何だこれ。お殿様でもこんなの食べたことないぞ。どうやって冷やすんだ? すごいな、今の世の中は」
「おいしかった?」
「ああ、無我夢中で食べたらなくなっていた。特にあの黒いの。見た目はおっかなかったけど、すごく甘くてうまかった。最初溶けたらどうしようと思ってたけど、そんな暇なかった」
じゃあ、また食べに行こうよと言いかけたが思いとどまった。それは、拓海の体を引き続き借りるということだ。楽しくてつい忘れがちになるが、拓海の魂は蘇芳に押しやられている。早く彼に返してやらねば。
「そうだ、次はうちのお店行かない? あやかしもいっぱいいるよ? 蘇芳にも会わせたいな」
ましろは何気なく言ったが、蘇芳は急に顔をしかめた。
「いいよ、他のあやかしには会わなくても。ましろだけでいい」
「どうして? みんなと一緒の方が楽しいじゃない?」
どうして蘇芳が渋るのかましろには分からなかった。みんなにも蘇芳のことを紹介してやりたいのに。その時、向こうから、よく知っている姿がこちらにやって来るのを見た。
「あ、影郎だ。おーい!」
ましろは手を振って影郎にアピールした。影郎はいつもの着流し姿で下駄をカランコロンと鳴らしながら歩いていたが、ましろたちに気付きこちらにやって来た。隣にいる拓海の姿の蘇芳を見て、何かを察したらしく眉間にしわを寄せた。
「ましろ。隣にいるのは人間じゃないな? こやつが前に言っていたあやかしか?」
「すごーい! さすが影郎、よく分かるね! ちょっと体を貸してもらって町を案内してるの——」
ましろは何の気なしに答えたが、影郎はさらに険しい表情になり、低い声で蘇芳に向かって言った。
「おい、お前もあやかしの端くれなら、人間の体を乗っ取るのがどれだけ罪深いことなのか分かるじゃろ? 今すぐそいつから離れろ」
「影郎、何言ってるの? 蘇芳はちゃんとわきまえてるから大丈夫よ。すぐに返すから」
しかし、影郎はましろの返答を待たなかった。三人を包み込むように、にわかにつむじ風が舞い、気づくと彼らの体は風に乗って飛ばされていた。突然の浮遊感。一体何事かとましろが面食らっていると、あっという間に山の中に移動していた。大きな洞窟の中と思われるが、内部はほの明るい。ここはどこ? とぐるぐる見回していると、視線の先に一人の人影を見つけた。影郎だ。しかし、さっきまでの姿とは大きく異なっていた。
両耳の横に長い髪を結い、白い装束を着ている。日本神話で見た神様みたいだ。
「あなた影郎なの? なんでそんな格好をしているの?」
「これが本当のわしの姿だからじゃ。町の中では積もる話もできないからここまで連れてきた。ここは、わしの縄張り、宝明山の奥にある神域じゃ」
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。
和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。
黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。
私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと!
薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。
そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。
目指すは平和で平凡なハッピーライフ!
連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。
この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。
*他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。
元侯爵令嬢の異世界薬膳料理~転生先はみんな食事に興味が無い世界だったので、美味しいご飯で人の身も心も癒します~
向原 行人
ファンタジー
異世界へ転生して数日。十七歳の侯爵令嬢、アリスとして目覚めた私は、早くも限界を迎えていた。
というのも、この世界……みんな食事に興味が無くて、毎食パンとハムだけとか、ハムがチーズに変わるとか、せいぜいその程度だ。
料理というより、食材を並べているだけって感じがする。
元日本人の私としては温かいご飯がたべたいので、自分で食事を作るというと、「貴族が料理など下賤なことをするのは恥だ!」と、意味不明な怒られ方をした。
わかった……だったら、私は貴族を辞める!
家には兄が二人もいるし、姉だっているから問題無いでしょ。
宛てもなく屋敷を飛び出した私は、小さな村で更に酷い食事事情を目の当たりにする。
育ち盛りの子供たちや、身体を使う冒険者たちが、それだけしか食べないなんて……よし、美味しいご飯でみんなも私も幸せになろう!
医食同源! 大食いモフモフ聖獣に、胃袋を掴んでしまった騎士隊長と一緒に、異世界で美味しくて身体に良い食材探しだ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
あやかしが家族になりました
山いい奈
キャラ文芸
★お知らせ
いつもありがとうございます。
当作品、3月末にて非公開にさせていただきます。再公開の日時は未定です。
ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
母親に結婚をせっつかれている主人公、真琴。
一人前の料理人になるべく、天王寺の割烹で修行している。
ある日また母親にうるさく言われ、たわむれに観音さまに良縁を願うと、それがきっかけとなり、白狐のあやかしである雅玖と結婚することになってしまう。
そして5体のあやかしの子を預かり、5つ子として育てることになる。
真琴の夢を知った雅玖は、真琴のために和カフェを建ててくれた。真琴は昼は人間相手に、夜には子どもたちに会いに来るあやかし相手に切り盛りする。
しかし、子どもたちには、ある秘密があるのだった。
家族の行く末は、一体どこにたどり着くのだろうか。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる