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14. 父と息子
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しばらく眠っていたリリアーナはうっすらと目を開けた。薬草の匂いに満ちた暗い研究室。コポコポと大釜の中で何かが煮える音がする。なぜここにいるのだろうとぼんやりした頭で考えたが、先ほどの出来事を思い出しハッとして身を起こした。
「気付いたか。昼休みにここに来てから1時間以上寝ていた。そろそろ帰りの時間だ」
「そんなに寝ていたの? その間あなたも一緒にいたの?」
「一人で置いとけないだろ。別にいいよ、その間たまった仕事していたから」
リリアーナはあられもない格好を見られてしまって一人赤面した。しかし、心の動揺はすっかり治まり、落ち着きを取り戻している。ここに来た時自分がどれだけ取り乱していたか思い出した。
「ありがとう。かくまってくれて。あなたにも授業を休ませてしまったわね、迷惑かけてごめんなさい」
「そんなことはどうでもいい。それより身体の方は?」
あんなに憎まれ口を叩いていたビクトールから、体調の心配をされる日が来るとは思わなかった。リリアーナは戸惑いながらももう大丈夫だと答えた。
「そうか。調合中に事故が起きた時のために、常備薬を用意しておいてよかった。フローラが何やら勘づいたということは、カイルもはっきりとは知らないかもしれないからこちらから伝えておく。元はと言えばあいつが発端だから絶対に巻き込んでやる。今日は早く帰って休め。魔力の暴走が起きた時は心身が不安定になっていることが多いから」
「そうね。今日はもう帰るわ。また来てもいい?」
「また来るわ」ではなく「また来てもいい?」と疑問形になっていることにビクトールは気付いたが、考えるより先に答えが出ていた。
「いいよ。じゃまた明日」
言葉は素っ気なかったがそれで十分だった。それを聞いたリリアーナは、安心したように研究室を後にした。
**********
「自白剤の件はありがとう。お陰でいい仕事ができた。その魔法薬師をスカウトすると言っていたがどうなった?」
ある休日のギャレット邸。海外視察から帰ってきたギャレット侯爵は、久しぶりに我が家でくつろぎ、嫡男のカイルと話をしていた。高窓から日差しがさんさんと降り注ぐ白壁のリビングは、開放的でこざっぱりした印象を与える。
貴族の世界では、先祖代々受け継いだ古風な家具や調度品が価値あるとされているが、当代のギャレット侯爵は、そのようなものを古臭いと一蹴していた。今いるリビングも、幾何学模様を寄せ集めたデザインの家具で統一されている。そんな侯爵の口癖は、「カビの生えた価値観など犬にでも食わせろ」だった。
「まだ話を切り出せていません。能力だけなら申し分ないんですが、人の下に付くタイプじゃないし気難しい奴なんです。貴族のことも嫌ってるし……」
「お前が手こずるとは珍しいな。難しそうなら無理しなくてもいいが、そこまでして手に入れる価値はあるのかい?」
「ありますね。あれを他所にとられるのはもったいないです」
「そうか。お前の目は評価しているよ。それならゆっくり時間をかけて頑張りなさい」
そう言うと、ギャレット侯爵はパイプに火を点け、椅子の背もたれに身体を預けた。このごつごつした珍妙なデザインの椅子も新進気鋭のデザイナーによる作品だ。
「ビクトールを取り込む餌として、他の人間を巻き込むのは駄目ですか? それがうちと敵対する人物だとしても?」
「おいおい、穏やかじゃないな。彼は第三者を巻き込むほど価値のある人物なのかい? メリットの方が勝る選択ならば構わんが、君はどう判断した?」
カイルはごくりとつばを飲み込んだ。父は自分を試している。ただ血がつながっているという理由だけで息子を跡取りにしようとはしない父のことだ。次期侯爵として適性があるかどうか、今から試されているのだ。
「その……餌というのは、リリアーナ・オズワルド公爵令嬢のことなんです」
それを聞いたギャレット侯爵は目を丸くした。
「オズワルドを餌呼ばわりするとは、なかなか大胆だな。しかし、なぜあの令嬢が……? ああ、そういうことか。若くても男と女であることには変わりないからな」
ギャレット侯爵は、何やら得心したように頷いた。
「外堀から埋めようかと、リリアーナに先に話をしてみたんですがけんもほろろでした。まあ、これで諦めるつもりもありませんが。先方にとっても悪い話ではないはずなので」
「ただねえ、オズワルド……あの家は厄介なんだよ」
ギャレット侯爵は口ひげに触れながら低く呟くように言った。
「お前は当時子供だったから分からないだろうけど、あそこはなかなか複雑でね。リリアーナ嬢は、ルーク殿下の婚約者だった割には家から冷遇されているだろう。あれは、単純に魔力が少ないからだけではないんだ。私も人伝で聞いただけだからはっきりしたことは知らないが……」
「リリアーナに何があったんです?」
予想しなかった話の流れに、カイルは息を飲んだ。
「いや彼女自身というよりも周りが……これはただの噂に過ぎないから言わない方がいいだろう。本人も知らないことかもしれないし」
カイルが何を尋ねても、ギャレット侯爵はそれ以上口を割ることはなかった。手の内を隠さず比較的何でも教えてくれる父にしては珍しいことだ。これ以上食い下がっても無駄だと諦めたカイルは、もう一つの話題を話すことにした。
「あの、実はそれに関係してちょっと気になる事ができたんです」
皿に乗ったお菓子を適当につまんでいた父は再び、カイルに注意を向けた。
「先日の『術表しの薬』の件ですが、少々面倒なことになりまして」
「ほう? 面倒というと?」
「フローラに勘付かれたようです。彼女はリリアーナの仕業だと疑っているみたいで」
それを聞いたギャレット侯爵はうーんと唸った。
「なるほど……確かに厄介だな。しかし、一つ分かったことがある。新しい婚約者は愛らしい少女どころか、相当頭が切れて油断ならない人物ということだ。見くびっていたら大火傷をするぞ」
確かに。カイルもフローラのことをどこかうさん臭いと思っていた節はあったが、ここまでだとは流石に予想してなかった。
「調合した者を切って済むならばそれに越したことはないんだけどな、オズワルドが一枚噛んでいるとなると迷惑をかけてしまうな……義理立てする必要はないが遺恨はないほうがいい」
先ほどまでゆっくり時間をかけてスカウトしろと言っていた人物に対して、状況が変わったら切って捨てろと即座に言ってのける。父はこういう時の判断は迅速だった。親ながら油断のならない相手だとカイルは内心冷や汗を流しながら、慎重に言葉を選んで答えた。
「ビクトールを切ったらリリアーナが黙っていません。その逆もしかりです。いずれにしろ、彼は簡単に切って捨てるには惜しい人物です。どこかに拾われる前にうちで囲っておきたい」
「それほどまでにお前が評価する人物なら、一度私も会ってみたいね。いつかうちに連れてきなさい。ああそれと——」
ギャレット侯爵は一度紅茶を口に含んでからまた口を開いた。
「フローラ嬢から目を離さないように。お前のことだから分かってるだろうが、あれは一筋縄ではいかない。公爵令嬢を押しのけて王太子の婚約者に収まるくらいだから、一癖も二癖もある人物だよ」
もちろんそのつもりだ。フローラについての人物評も父と一致している。カイルは静かに「分かりました。気を付けます」と答えた。
**********
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「そんなに寝ていたの? その間あなたも一緒にいたの?」
「一人で置いとけないだろ。別にいいよ、その間たまった仕事していたから」
リリアーナはあられもない格好を見られてしまって一人赤面した。しかし、心の動揺はすっかり治まり、落ち着きを取り戻している。ここに来た時自分がどれだけ取り乱していたか思い出した。
「ありがとう。かくまってくれて。あなたにも授業を休ませてしまったわね、迷惑かけてごめんなさい」
「そんなことはどうでもいい。それより身体の方は?」
あんなに憎まれ口を叩いていたビクトールから、体調の心配をされる日が来るとは思わなかった。リリアーナは戸惑いながらももう大丈夫だと答えた。
「そうか。調合中に事故が起きた時のために、常備薬を用意しておいてよかった。フローラが何やら勘づいたということは、カイルもはっきりとは知らないかもしれないからこちらから伝えておく。元はと言えばあいつが発端だから絶対に巻き込んでやる。今日は早く帰って休め。魔力の暴走が起きた時は心身が不安定になっていることが多いから」
「そうね。今日はもう帰るわ。また来てもいい?」
「また来るわ」ではなく「また来てもいい?」と疑問形になっていることにビクトールは気付いたが、考えるより先に答えが出ていた。
「いいよ。じゃまた明日」
言葉は素っ気なかったがそれで十分だった。それを聞いたリリアーナは、安心したように研究室を後にした。
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「自白剤の件はありがとう。お陰でいい仕事ができた。その魔法薬師をスカウトすると言っていたがどうなった?」
ある休日のギャレット邸。海外視察から帰ってきたギャレット侯爵は、久しぶりに我が家でくつろぎ、嫡男のカイルと話をしていた。高窓から日差しがさんさんと降り注ぐ白壁のリビングは、開放的でこざっぱりした印象を与える。
貴族の世界では、先祖代々受け継いだ古風な家具や調度品が価値あるとされているが、当代のギャレット侯爵は、そのようなものを古臭いと一蹴していた。今いるリビングも、幾何学模様を寄せ集めたデザインの家具で統一されている。そんな侯爵の口癖は、「カビの生えた価値観など犬にでも食わせろ」だった。
「まだ話を切り出せていません。能力だけなら申し分ないんですが、人の下に付くタイプじゃないし気難しい奴なんです。貴族のことも嫌ってるし……」
「お前が手こずるとは珍しいな。難しそうなら無理しなくてもいいが、そこまでして手に入れる価値はあるのかい?」
「ありますね。あれを他所にとられるのはもったいないです」
「そうか。お前の目は評価しているよ。それならゆっくり時間をかけて頑張りなさい」
そう言うと、ギャレット侯爵はパイプに火を点け、椅子の背もたれに身体を預けた。このごつごつした珍妙なデザインの椅子も新進気鋭のデザイナーによる作品だ。
「ビクトールを取り込む餌として、他の人間を巻き込むのは駄目ですか? それがうちと敵対する人物だとしても?」
「おいおい、穏やかじゃないな。彼は第三者を巻き込むほど価値のある人物なのかい? メリットの方が勝る選択ならば構わんが、君はどう判断した?」
カイルはごくりとつばを飲み込んだ。父は自分を試している。ただ血がつながっているという理由だけで息子を跡取りにしようとはしない父のことだ。次期侯爵として適性があるかどうか、今から試されているのだ。
「その……餌というのは、リリアーナ・オズワルド公爵令嬢のことなんです」
それを聞いたギャレット侯爵は目を丸くした。
「オズワルドを餌呼ばわりするとは、なかなか大胆だな。しかし、なぜあの令嬢が……? ああ、そういうことか。若くても男と女であることには変わりないからな」
ギャレット侯爵は、何やら得心したように頷いた。
「外堀から埋めようかと、リリアーナに先に話をしてみたんですがけんもほろろでした。まあ、これで諦めるつもりもありませんが。先方にとっても悪い話ではないはずなので」
「ただねえ、オズワルド……あの家は厄介なんだよ」
ギャレット侯爵は口ひげに触れながら低く呟くように言った。
「お前は当時子供だったから分からないだろうけど、あそこはなかなか複雑でね。リリアーナ嬢は、ルーク殿下の婚約者だった割には家から冷遇されているだろう。あれは、単純に魔力が少ないからだけではないんだ。私も人伝で聞いただけだからはっきりしたことは知らないが……」
「リリアーナに何があったんです?」
予想しなかった話の流れに、カイルは息を飲んだ。
「いや彼女自身というよりも周りが……これはただの噂に過ぎないから言わない方がいいだろう。本人も知らないことかもしれないし」
カイルが何を尋ねても、ギャレット侯爵はそれ以上口を割ることはなかった。手の内を隠さず比較的何でも教えてくれる父にしては珍しいことだ。これ以上食い下がっても無駄だと諦めたカイルは、もう一つの話題を話すことにした。
「あの、実はそれに関係してちょっと気になる事ができたんです」
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「ほう? 面倒というと?」
「フローラに勘付かれたようです。彼女はリリアーナの仕業だと疑っているみたいで」
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ギャレット侯爵は一度紅茶を口に含んでからまた口を開いた。
「フローラ嬢から目を離さないように。お前のことだから分かってるだろうが、あれは一筋縄ではいかない。公爵令嬢を押しのけて王太子の婚約者に収まるくらいだから、一癖も二癖もある人物だよ」
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