青の魔女の統べる御代で天才魔術師と見る夢は

雑食ハラミ

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30. 迷える子羊

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リリアーナは、言う事を聞いてくれない悪ガキの他にもう一つ頭の痛い問題を抱えていた。それは、「ルーク殿下親衛隊」の少女たちだ。ルークはそれなりにハンサムなので、国民に人気があった。ハンサムな王子様が少女たちの憧れにならないはずはない。この孤児院の30人前後の子供たちのうち半分弱が女子、中でも思春期にさしかかった少女は3,4人いた。

彼女たちはルーク親衛隊を結成し、政略的に選ばれた前婚約者のリリアーナを敵視し、「真実の愛」で結ばれたフローラを神聖視していた。その悪役の張本人が目の前に現れたのだから、彼女たちの驚きと混乱は尋常ではなかった。

中でも、デボラという14歳の少女はリリアーナを前にして、敵意を隠そうとしなかった。他の少女たちは、表向き遠慮している風だったが、デボラに限ってはルークとフローラへの憧れが人一倍強かったので、その反動としてリリアーナはルークを苦しめた性悪女として脳に刻み込まれた。

その証拠に、愛しいルーク殿下が今大変な目に遭っているのに、心配する素振りを一切見せず、なぜかこの孤児院で手伝いをしているではないか。深窓の令嬢なら屋敷に閉じこもってさめざめと泣いているのが普通だ。さしずめ、自分を捨てた罰が当たった位にしか考えてないのだろう。デボラの中で、リリアーナの悪いイメージはどんどん膨らんでいった。

「思春期の女の子たちって大変でしょ。あなたみたいなタイプが一番風当たり強いのよ。年齢が近いから」

レディ・ナタリーがリリアーナを気遣って声をかけて来た。なるべく彼女たちとぶつからなくて済むように仕事の配置換えをするなど配慮もしてくれた。

「私は全然気にしてないので大丈夫です。女同士ならあのくらいの衝突は日常茶飯事です。女の子が王子様に憧れるのはいつの時代も同じだからしょうがありませんわ」

リリアーナはけろっとした調子で答えた。その余裕たっぷりな口調からすると、この手のトラブルに慣れているのは本当のようだ。確かにリリアーナのような見た目も性格もきつい人間だと些細な女同士の諍いなど朝飯前なのかもしれない。

「それでも、ここにいる間はなるべく快適に過ごして欲しいと思っているの。こっちもつい甘えて仕事を手伝ってもらっているけど、原則的にはあなたはお客様だもの。ここにいる子供たちと同じ『迷える子羊』」

「『迷える子羊』ですか?」

リリアーナはきょとんとして聞き返した。

「ええ。あのオズワルド公爵家であなたのような人間が出てくる背景は、決して生易しいものではないでしょう。詳しいことは一切知らないけど、それくらい私にも想像つくわ。貧富の差なんて関係ない。愛される子と愛されない子がいるだけ。ここにも両親から捨てられた子がやって来るのよ。ビクトールもその一人だった」

突然ビクトールの名前が出てリリアーナははっと息を飲んだ。

「正確には捨てられたわけじゃないけど。でも、平民なのに魔力を持って生まれたから周りから疎まれていた。強い魔力を制御できなくて困っていたから、私が基礎的な魔法を教えてあげたの。母親が家を出て行った時は、下の双子と一緒にしばらくここにいたわ。弟たちを養うためにすぐに働きに出ようとしたけど、魔法学校へ進んだ方がいいって説得して、奨学金の手続きなどもしてあげた。だからあいつ私に頭が上がらないでしょ」

レディ・ナタリーはそう言うと、ハハハと声を上げて笑った。ビクトールが親代わりと言っていたが、それは全く誇張ではなかった。むしろ本当の親より親らしいことをしていた。

「すごい……私もあなたみたいな人になりたいです。誰かの人生の道しるべになりたい」

「それもいいけど、まずは自分の人生を第一に考えなさい。自分で自分の面倒が見れなければ、他人に対してもできないわ」

全くその通りだ。リリアーナは微かに頬を染めてうつむいた。今は階段の踊り場にいるような状態だ。いつまでもここで足踏みしているわけにいかないのは分かっていた。

「あら、噂をすれば彼よ。しばらくぶりね、ビクトール。あなた顔色悪いじゃない。ちゃんと食べてるの?」

レディ・ナタリーに言われて、リリアーナは弾かれたように後ろを振り返った。ずっと音沙汰なかったビクトールがそこに立っているではないか。まさか今日会えると思ってなかったので、リリアーナは驚きの余り飛び上がった。

「何話してたんですか? 俺の噂なんてどうせ碌なことじゃないでしょう?」

ビクトールは眉間にしわを寄せ、口をへの字にしてむくれた顔をした。レディ・ナタリーの前では年相応の振る舞いをしているが、本人だけがそのことに気付いてないようだ。

ビクトールは脇にいるリリアーナに目を向けた。普段見慣れたお嬢様らしいハーフアップから、活動的なポニーテールに変えただけでイメージが随分変わっている。前に見た時と比べてすっかり元気になったようだ。ここまで協力してくれたレディ・ナタリーに改めて感謝した。

「どうして急に来たのよ。びっくりしたじゃない」

リリアーナは恥ずかしさを隠すために、ついぶっきらぼうな口調になってしまった。

「いや……今やってる仕事が行き詰まったんで、ちょっと気晴らしに」

「仕事って、あなた学校行ってるの? レディ・ナタリーも言ってたけどちゃんと食べてるの? いつの間にか私の方が元気になっちゃったじゃない」

「うるさいな。別に心配なことなんてないよ」

二人の会話を横で聞いていたレディ・ナタリーはぷっと吹き出した。

「あなたたち立ち話もなんだから、ちょっとその辺散歩でもして来なさい。リリアーナ、今やってる仕事はこっちでやっとくから」

レディ・ナタリーはそう言い残すと、どこかへ去って行った。後に残された二人は、お互い顔を見合わせ、目が合うとまたさっと避けてしまった。

「ちょっと待って。すぐ戻って来るから」

リリアーナはそれだけ言うと、慌ただしくキッチンの中へ入って行った。すぐ戻って来ると言いながらしばらく戻らず、ビクトールがしびれを切らしたころになって、小さな紙袋を持ってやって来た。

「はい、これ。急ごしらえだから大したものじゃないけど」

「これあんたが作ったの?」

ビクトールは、袋の中身を見て驚いた。中にはかなり取っ散らかった見た目のサンドイッチが無造作に入っている。前に山に登った時に料理人に作らせたものとは比べ物にならない出来栄えだ。しかし、中身は具沢山で、とにかく栄養を付けさせたいという意思は感じられた。

「そうよ。コックは忙しそうだったから材料を借りて自分で作ってみたの。まだうまくできないけど」

リリアーナはもじもじしながら小声で言った。その様子が面白くてビクトールはぷっと吹き出してしまった。

「ちょっと、何で笑うのよ! だってあなた前より栄養状態悪そうだもの! どんな生活をしているか知らないけど、倒れたら元も子もないわよ」

リリアーナは顔を真っ赤にして声を上げたが、ビクトールはまだ笑いを抑えられない。

「笑ったりしてごめん、ありがとう。嬉しいよ」

いつもしかめ面のビクトールが朗らかに笑っている。彼がこんな素直な反応をするのが珍しくて、リリアーナは別の意味でまた恥ずかしくなってしまった。とにかくこの状況を何とかしたい。

「こ、この近くに果樹園があるの。そこを案内するわ」

リリアーナは気まずさを隠すように自分が先頭になって歩き出した。少し前まで毎日会っても平気だったのに、どうして今は目を合わせるだけで恥ずかしくなるのだろう? 何も変わったところはないのに。

二人は黙ったまま、果樹園まで並んで歩いた。果樹園にはたくさんの林檎の木が植えられ、実がそろそろ色づく頃合いだった。ビクトールがリリアーナにそっと視線を向けると、ポニーテールの隙間から見え隠れするうなじが目に入り、さっと頬を赤らめた。服装もシンプルだが、動きやすいワンピースとエプロン姿に変わったことで、今まで制服のローブで隠されていた体のラインが見えやすくなっている。雰囲気が変わっただけでこんなにどぎまぎするものなのか。

「ねえ、さっきも言ったけど、あなた最近何してるの? ちゃんと学校行ってる? トトとジュジュは元気?」

「質問ばかりするなよ。心配するようなことはないから。トトとジュジュも変わりない。いつも俺は質問される側だな。たまにはこっちも聞きたいことがあるのに、そっちは秘密主義だから」

「別に秘密主義なんかじゃないわよ。何か聞きたいことでもあるの?」

ビクトールは一瞬迷ったそぶりを見せたが、意を決して口を開いた。

「家族のことが聞きたい。特に母親のことが」

それを聞いたリリアーナは、驚いて目を見開いた。まさかこんなところで亡くなった母親の話題が出てくるとは思わなかったのだ。

「どうしてお母様の話が聞きたいの?」

「……こないだ熱に浮かされてる時に一度顔を見に行ったことがあったんだ、知らないと思うけど。その時母親の夢を見ているようだったから」

確かにそれも一因だが、本当はそれ以外に決定的な理由があった。しかし、現時点ではそこまで言うことはできなかった。

リリアーナは戸惑った表情を隠せなかった。今まで誰にも家族の話をしたことがない。しかも既にこの世にいない母親の話など。話すのが嫌というより、どうしたらいいか分からず口ごもってしまった。しかし、ビクトールの表情は真剣だ。適当なことを言ってはぐらかすわけにもいかない。

ちょうどその時、デボラたちの一行が果樹園の前を通り過ぎた。そこで、ビクトールと一緒にいるリリアーナを見かけた。

「ねえ、あれ、居候のお嬢様じゃない? 一緒にいるのは誰?」

少女の一人が彼らに気付き、デボラも彼らに目を向けた。

「こないだ婚約破棄されたばかりなのに、もう新しい相手がいるの? 最低な女!」

「しかもルーク殿下が臥せってるというのに、慎みってものがないのかしら。あれでも公爵令嬢?」

「それになに、あの陰キャ? じとーっとしてて感じ悪いし。ルーク殿下の方が何倍も格好いいじゃない? 男なら誰でもいいってわけ?」

少女たちは口々に好き勝手なことを言い合った。特にデボラは、元婚約者が大変な時に、他の男と会っているリリアーナがますます許せなくなった。やはり想像した通りとんでもない女だわ。ルーク殿下とフローラ様が本当にかわいそう。あんなクソビッチ天罰が下ればいいのに。デボラは、憎悪のこもった目で遠くにいるリリアーナを睨みつけた。




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