青の魔女の統べる御代で天才魔術師と見る夢は

雑食ハラミ

文字の大きさ
36 / 52

36.もぬけの殻

しおりを挟む
「……なんだこの有様は。竜巻でも起きたのか?」

知らせを受けて駆け付けたカイルは、庭の惨状を目の当たりにして青ざめた。地面はえぐれ、枝や葉が散乱し、植え込みも何者かに荒らされたような跡があちこちにできている。ここで繰り広げられた戦いがいかに激しかったかを物語るには十分すぎる光景だった。

「ごめんなさい、こんなことになってしまって。せめて私がいれば違っていたかもしれないのに」

外出先から急いで飛んで来たレディ・ナタリーは、彼女には珍しく意気消沈した様子を隠せなかった。まさかあれだけ強固に張り巡らせた防御魔法が突破されるなんて。ビクトールやカイルとよく話し合って隙のないように対策したつもりだったのに。

ふと正門の方に目を向けると、ビクトールがちょうど姿を現したところだった。彼もまた、呆然とした表情ですっかり変わり果てた庭を見ていた。

「ビクトール、魔法薬の方は平気か?」

「ああ、ダスティンさんがちょうど休みで来てくれていたからどうにかなった」

ビクトールは、庭に視線を固定したまま上の空で答えた。目の前の現実を受け入れられないといった様子だ。

「二人ともこっち来て。あなたたちが来るまでそのままにしておいたけど、そろそろフローラを戻してやらないと」

レディ・ナタリーが二人に声をかけ、建物の中へと招き入れた。彼らはおぼつかない足取りでカエルになったフローラが保護されている部屋へと向かった。空いた部屋の一つに通された二人は、テーブルの上にいて、じっとこちらを睨んでいるように見えるカエルと対峙した。

ビクトールもカイルも、そのカエルを目の当たりにしても何も言わなかった。気まずい沈黙が流れた後、ビクトールは無造作に杖を取り出し面倒くさそうに呪文を唱えた。その直後、カエルはフローラの姿に戻った。

「ちょっと、急に戻さないでよ! 相手は女の子なのよ!」

「リリアーナが受けた恐怖と恥辱はこんなもんじゃなかった」

レディ・ナタリーが慌てて大きな布をフローラに被せながら叱ったが、ビクトールは顔を背けたまま血走った眼を地面に固定して吐き捨てるように答えた。

「リリアーナ様も忠実なしもべを持ったものね! 随分骨抜きにされたようだけど、どうやってたらしこまれたの?」

人間に戻ったフローラは、大きな布で体を隠しながらも口調は強気のままだった。代わりにカイルが杖を取り出して彼女をけん制した。

「元の姿に戻ったとはいえ、ここは敵陣の中で君は丸腰だ。少しは自分の立場をわきまえろ」

「はっ、あんたもいつもと随分様子が違うじゃない、今までのは全てお芝居だったわけ? 化けるのがお上手ね、カイル?」

「俺は元々あんたたちを監視するために取り巻きになっていただけだ。今となっちゃ隠す意味もないが」

「リリアーナ様もなかなかやるわね。自分が無能だからって二人の男を操って、ルークに毒を盛ったり、それが失敗したら呪いをかけるなんて」

「毒じゃなくて術表しの薬だよ。犯人は俺だ。リリアーナは関係ない」

カイルの言葉にフローラは目を丸くした。

「はあっ? なんであんたが?」

「便宜上あそこにいた全員に飲ませたが、俺の目的は別の人間だ。家の命令でね。もちろん誰かは教えられないが」

「……ルークが目覚めたらあんたら一家全員ぶっ潰してやる」

フローラはこれ以上ないくらいに顔を歪ませて言ったが、カイルは涼しい顔で「どうぞご自由に」と答えただけだった。

「あと、ルーク殿下の呪いとリリアーナは関係ないわよ。全てあなたの勘違い。その結果とんでもないことになってしまったけど」

今度はレディ・ナタリーが口を挟んだが、フローラは年長者だろうがお構いないらしく不遜な態度を崩さなかった。

「あいつ以外にいないじゃない! 誰よりもルークを恨んでたのよ! 一人じゃ何にもできないけど、ここにいる男どもを使えば可能だわ! それに他の魔法使いもあいつが関係してるって言ってたもの」

「……癒しの力だか何だか知らんが、お前本当にバカだな」

それまで黙って話を聞いていたビクトールが、嫌悪感を露わにしたまま口を開いた。フローラも吐きそうな顔でビクトールに目を向ける。

「まあでも、俺たち似た者同士かも。結局生粋の貴族には敵わないんだよ」

「はあ? あんたと私が? 冗談はよしてよ!?」

「どんなに強い魔力を持っていようが、倫理の底が抜けているから平気で恐ろしいことをやってのける。これが生まれながらの貴族だと、周りの人間が諫めてブレーキをかけてくれる。元々恵まれているから無茶もしない。ところが、俺たちのような平民は、周囲に認められたくて浅ましくもガツガツする。だから非合法の魔法薬で儲けたり、他人を蹴落とすことも平気でやるようになるんだ」

ビクトールは魂が抜けたような状態で、半ば自分に言い聞かせるように力なく呟いた。

「同じ平民でも私は何不自由なく育ったわ。スラム街のドブネズミと一緒にしないでくださる?」

「いいかげんにしろ。とにかく君はこれで無罪放免というわけにはいかない。無断でリリアーナを襲い、孤児院にも甚大な被害を与えた。身柄はうちで預からせてもらう。しばらくギャレット家の監視下に置かれることになるからそのつもりで。先ほど国王陛下からも許可をいただいた」

「はああ? あんたの家は取り潰すって言ったでしょ? 陛下からも確認したとか何言ってんの?」

なおもフローラはわめき散らしたが、カイルは配下の者たちにフローラを任せ、ビクトールと一緒に部屋を出た。

「リリアーナの部屋も見てちょうだい。誰も彼女が出て行ったのを見てないんだけど、荷物がなくなってるのよ」

レディ・ナタリーに次に案内されたのは、リリアーナの部屋だった。キャビネットの上に立てかけられた鏡の周りの床に金色の髪の毛が乱雑に散らばっている。

「この長さだとかなり短く切ったようだな。男の子に変装して逃げるつもりだったのかな?」

「うちにある男子用の服がいくつかなくなってるの。その通りだと思うわ」

「ここに来た時着ていた服もなくなっている。どこかで売って金に換えるつもりかもしれない」

「じゃあ、その品を探せばある程度足取りはつかめるかも?」

3人がそんな話をしていると、部屋に入って来る大きな人影を認めた。リリアーナの父、オズワルド公爵だった。

「一体これはどういう事だ? あんな偉そうな口を叩いたくせに?」

オズワルド公爵の場を支配するような威圧的な物言いに、ビクトールは沈痛な面持ちのままじっとうつむくしかなかった。

「娘を守ると言ったから追手もかけなかったし、告発もしなかった。それがなんだ、このザマは? 娘はどこへ行った?」

うつむいたまま何も答えることができないビクトールに対し、公爵は大きな張り手を食らわせた。

「ちょっと! 何するんですか! いくら公爵といえども見過ごせません!」

体が吹っ飛んで床に強く倒れこんだビクトールを抱き起しながら、レディ・ナタリーは抗議の声を上げた。

「公爵、やめてください! これはビクトールの責任ではありません!」

カイルも公爵に食って掛かった。しかし、ビクトールは力なく「いいんだ、公爵の言う通りだ」と呟くだけだった。

とは言えカイルには分かっていた。事を起こした張本人のフローラではなく、ビクトールだけに怒りの矛先が向いた理由は彼の身分が低いからだ。立場の弱い者だけに攻撃を向ける理不尽さに腹が立って仕方なかった。

「もう君たちには関わらないでいただきたい。あとはこちらで探す」

そう言い残してオズワルド公爵が部屋を出て行った後で、カイルはひざまずいてビクトールの状態を確認した。

「ありがとう、大丈夫だよ。今回のことは俺が招いた結果だ」

「何言ってんだよ、お前はかなり警戒して対策も何重にしていたじゃないか、それが何でこんなことに」

そんな話をしていると、子供の一人が泣きじゃくるデボラを連れて彼らの元にやって来た。

「レディ・ナタリー! デボラだよ!デボラがあの女を入れたんだよ!」

「私知らなかったのよ! だってフローラ様が悪い人の訳がないもの! きっと何か事情があるに決まってるわ!」

それを聞いたレディ・ナタリーはさーっと顔が青ざめた。まさか自分のところの子供が原因だったなんて。

「デボラ、本当なの? あなたがフローラを入れたの?」

「だってリリアーナに話があるって言ったんだもの。まさかこんなことになるなんて知らなかった、本当よ!」

孤児院に住む者や出入りする者以外は入れないように、敷地全体に防御の魔法をかけたはずだ。フローラがこの中に入れたのは、デボラと急激に親密になって部外者ではないと認識させたからと考えられる。この中にフローラの信望者がいると分かった時点で何らかの対策をしておくべきだった。ビクトールは悔やんでも悔やみきれなかった。

レディ・ナタリーは半狂乱に泣きじゃくるデボラをなだめるために部屋を出て行った。後にはカイルとビクトールだけが残された。

「これからどうする? 公爵はああ言ってたけど、何もしないわけにはいかないだろう?」

「やれるところから始めよう。服を換金する必要があるからある程度大きな町を目指すと思う。一日でどれくらい進めるだろう?」

「リリアーナの捜索は俺がやる。お前は魔法薬作りに戻れ」

カイルの提案にビクトールは驚いて目を見開いた。

「何言ってるんだ? 今は魔法薬どころじゃないだろう?」

「でもお前だって時間がないだろう? 人探しなら俺にもできるが魔法薬作りは代わってやれない。お前にしかできないことを今はやれ」

「こんな気持ちで集中できるわけがない」

「でもやらなきゃ駄目だ。ダスティンさんが言ってたよ。お前、かなりヤバい案件に首突っ込んでるんだってな。俺たちにも教えてくれなかっただろう」

ビクトールは黙り込んだ。カイル親子には伝えてないことがあったのは事実だ。

「失敗したら確実に死ぬ。成功したところでどこまでうまくいくか分からない。そんな低い確率の薬を成功させられるのはお前だけだ。本音を言えば、危険な道を選ぶのはやめて欲しい。ダスティンさんも同じ考えだと思う。それでも協力するのはお前の意思を尊重しているからだよ。今はそれだけに集中しろ。他のことは俺に任せておけ。ギャレット家なら人探しは専門分野だ」

ビクトールはまっすぐカイルを見た。今までにも散々世話になったのに、それでも隠し事をしていたことをカイルは責めなかった。将来ギャレット家で働くことが決まっていても、ここまで義理を果たす必要はないはずなのに。ビクトールは感謝と申し訳なさで一杯になった。

「ありがとう、俺みたいな奴のために。ここまでしてくれる価値もないのに。本当に図々しいんだが、もう一つお願いを聞いてくれないか? と言っても今言っても意味ないと思うけど」

ビクトールは一息ついてから、言いにくいことを言う時の癖で少し目を泳がせながら口を開いた。

「前にリリアーナに結婚を申し込んだって言ってたよな? もし今でも気持ちが変わってなかったらもう一度——」

「おい、待てよ。そんなの自分がやればいいだろう? なんで俺に言うんだ?」

「いや、身分の差とかあるし……それに……」

「やなこった。どうせまた断られるだけだ。元々そんな提案をしたのは、お前を愛人にしとけば二人とも離れずに済むし、ギャレット家に紐づけることもできて一石二鳥と思ったからだよ」

「あ、愛人? 俺が? リリアーナの?」

ビクトールは余りにも突拍子もない話に、絶望的な状況にもかかわらず顔を赤くして目を白黒させた。

「でも彼女そんな性格じゃないだろ。お前も正々堂々と当たって砕けろよ」

カイルはふっとビクトールに微笑みかけ、肩をぽんと叩いた。とにかく嘆いてばかりでは何も始まらない。リリアーナを見つけ魔法薬を完成させる、このことに集中するしかなかった。






***********

続きが気になったらお気に入り登録お願いします。感想もいただけると嬉しいです
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の心変わり

ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。 7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。 そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス! カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?

六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」 前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。 ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを! その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。 「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」 「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」 (…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?) 自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。 あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか! 絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。 それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。 「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」 氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。 冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。 「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」 その日から私の運命は激変! 「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」 皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!? その頃、王宮では――。 「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」 「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」 などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。 悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!

転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!

木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。 胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。 けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。 勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに…… 『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。 子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。 逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。 時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。 これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。 ※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。 表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。 ※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。 ©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday

転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした

ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!? 容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。 「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」 ところが。 ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。 無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!? でも、よく考えたら―― 私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに) お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。 これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。 じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――! 本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。 アイデア提供者:ゆう(YuFidi) URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464

天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎ ギルドで働くおっとり回復役リィナは、 自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。 ……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!? 「転ばないで」 「可愛いって言うのは僕の役目」 「固定回復役だから。僕の」 優しいのに過保護。 仲間のはずなのに距離が近い。 しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。 鈍感で頑張り屋なリィナと、 策を捨てるほど恋に負けていくカイの、 コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕! 「遅いままでいい――置いていかないから。」

処理中です...