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第9章 いつもより羽目を外した気がするの

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 会議を終えたのかグレン兄さんは兄達を連れ、何故かお父さんをここに残して夜にはマリウスさんの待つ建造中の街へとトロッコで帰っていった。
 ただ、何て言えばいいのかなぁ……。
 アンドレアさんは全てがスッキリしたのか艶々してた。
 しかもそれを見た姉が脳内でアンドレア×ゼノのBLなえろーい物語を作成しているのか終止ニヤニヤしていて凄く気持ち悪かったのは言うまでもない。
 それにしたってゼノさん、生きてるかなぁ~……と思って部屋を覗いたら綺麗に整えられた部屋のなかでゼノさんはソファーに座って真っ白に燃え尽きていた。
 何て言うか、昔のボクシングのアニメのシーンを思わせる脱力モードだった。
 なるほどなるほど、これが俗に言う賢者タイムか……と思っていたら夜なので遊びに来た辞書るに「違うと思うよ?」と突っ込まれた。
 昼間は忙しいらしくて遊びに来ないけど、夜は少しだけ会話をする余裕が出てきたらしい。
 余裕が出てきたときが危ないとも思うけど、辞書るだってバカじゃないんだから自分で何とかするだろう。


   ◆


「な……なんてこった……パンナコッタ……」

 優雅に紅茶を口に含んだ瞬間。
 頭の上に降り立った神様のダジャ──ではなくて、思い付きに愕然としてしまった。
 なぜ今まで気がつかなかったのか──。
 気がついた俺、いや思い至ってしまった俺にガクブルしてしまう。

「ルカ? パンナコッタってなんです?」
「え、と……。兄さん、とりあえず今はパンナコッタに関してはスルーして? んで、ルー? どうした?」
「ルーちゃん、急にどうしたのよ。駄洒落的なことを言い出して──」

 現在、お城と称したそれはそれは立派なお屋敷に住んでいるのですが、建国お披露目パーティーのために現在、お馬鹿な国の王子がいちゃもんつけて戦争となってしまっている可哀想な国の関係者も含まれるのだが、各国からお偉いさんを呼ぶ。
 その方々は日帰りなんて出来るわけもないので必然とお泊まりとなるわけで──。
 つまりは護衛とかも含めると部屋、完全に足りなくね? 的なことになりましてね。
 現在はグレン兄さんが現場監督で兄が棟梁。
 姉と俺は補佐と言う王子(子供)達主体でお城を三辺増やしてロの字型にするために増築してるわけなのですが、ただいまその休憩中。
 トーマスは中庭を作らねばならないので離れたところで庭師達とデザインを考えているようだ。
 まぁ、そんなことはどうでも──良くはないが今の俺にはどうでも良いのであえてここは放置する。




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