裏側・クソゲーの異世界で俺、どうしたらいいんですか?

けいき

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姉物語・目覚めたら死んでました

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 目を開けると病院とも違う不思議な空間で、そこに居た人に私達が死んだことを告げられた。
 まぁ、何となく「でしょうね!」って言うしかないくらい体は痛みを覚えたし、内臓とか骨とか色々やられた気がする。
 しかもその痛みが今現在ないのだから納得するしかない。

「それで、貴殿方には生き返ったばかりで申し訳ないがこれから異世界に行ってもらいます。と言うか、これはもう決定済みです。拒否しても無駄だからね? 時間的にあと少しで転移してもらうのでぱぱっと説明させてもらうね!」

 反論の前に私達は死んでると言われたし、しかももう既にこの異世界に行くことが決定していると言われたら諦めるしかない気もする。
 目の前のやつに反論は受け付けないと言われたようなものだ。
 年齢が不詳な彼は本当に色んな情報を私たちに詰め込ませる気なのか、マシンガンのように話している。
 パパっとって言う情報量じゃないからね?
 ただ説明の中で何故なのかよくわからないけれど、その異世界へと続くゲートは精神年齢なんてものは関係なく、大事なのは17歳の体。

 いや、17歳ではなく新高校2年生の体でしか通れないらしくて──。

 思わず「なんだその狭さ!」って私だけじゃなく、お父さんもお母さんも同時に突っ込んじゃったのは仕方ないと思うの。
 逆にギャグな感じ? なんと言うかその高2と言う狭き門に私達は唖然としたわけなんだけど、これまた有無を言わさず、この空間に居た時点で高2の体に戻っていた……。

「因みに貴殿方の記憶で一番よくしていた着こなしをもとに再現しました」

 なるほど。だから私はジャージのズボンを制服のスカートの下に身に付けているのか……。
 しかし記憶を読み解いたのか、すでにモデルチェンジされたはずの制服は私が当時着ていたデザインだった。
 つまりはお父さんもお母さんも17歳の当時着ていたデザインの制服を着用しているということになる。
 三人が三人共に現在の制服のデザインじゃないから、もう──何て言うか恥ずかし過ぎてマジ死ねる……。

 この世に存在しない制服ってもはやコスプレでしかないと思うの。

 しかもお父さんとお母さんの制服は……ね……。
 いや、ヤンキーとかヤマンバとかギャルとかじゃなくてね?
 うん、何て言うか制服? って感じ。
 どちらかと言えばお坊っちゃんとかお嬢様的な? アイドルみたいな? 何て言うか制服にしてはやり過ぎ感満載としか言えない。

 一緒にいると私が地味で良いかもしれない。

 うんうん。まぁ、でもなんにせよ、結局はお父さんとお母さんの二人と離ればなれよりは一所に異世界の方が良いかと渋々了承して、気をよくした彼に続きとばかりに色々と説明をされた。

 時間なかったんじゃないんかぁーい!

 なんて思わず呟いたらキョトン……とした顔で「え? 言わなかったっけ? 今は現実世界も異世界の方も時間停止中だよ?」と告げられた。
 なんと言うか殴りたくなったのは私だけじゃないと思うのよ。
 お父さんがそれはそれはにこやかな顔でどす黒いなにかを放出させてたわ……。
 しかもそれが若返ったせいか、どことなくエロイ気がする。
 それから彼はベラベラベラベラと私達が行かなくてはいけない世界の話をしてくれて、簡単に言えばそこは剣と魔法の……。
 見に覚えのある言い方ならばゲームのような世界だと言われた。

 うーん、この展開は以前流行った俺tueee系ラノベのようだわ。




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