52 / 57
姉物語・目覚めたら死んでました
しおりを挟む目を開けると病院とも違う不思議な空間で、そこに居た人に私達が死んだことを告げられた。
まぁ、何となく「でしょうね!」って言うしかないくらい体は痛みを覚えたし、内臓とか骨とか色々やられた気がする。
しかもその痛みが今現在ないのだから納得するしかない。
「それで、貴殿方には生き返ったばかりで申し訳ないがこれから異世界に行ってもらいます。と言うか、これはもう決定済みです。拒否しても無駄だからね? 時間的にあと少しで転移してもらうのでぱぱっと説明させてもらうね!」
反論の前に私達は死んでると言われたし、しかももう既にこの異世界に行くことが決定していると言われたら諦めるしかない気もする。
目の前のやつに反論は受け付けないと言われたようなものだ。
年齢が不詳な彼は本当に色んな情報を私たちに詰め込ませる気なのか、マシンガンのように話している。
パパっとって言う情報量じゃないからね?
ただ説明の中で何故なのかよくわからないけれど、その異世界へと続くゲートは精神年齢なんてものは関係なく、大事なのは17歳の体。
いや、17歳ではなく新高校2年生の体でしか通れないらしくて──。
思わず「なんだその狭さ!」って私だけじゃなく、お父さんもお母さんも同時に突っ込んじゃったのは仕方ないと思うの。
逆にギャグな感じ? なんと言うかその高2と言う狭き門に私達は唖然としたわけなんだけど、これまた有無を言わさず、この空間に居た時点で高2の体に戻っていた……。
「因みに貴殿方の記憶で一番よくしていた着こなしをもとに再現しました」
なるほど。だから私はジャージのズボンを制服のスカートの下に身に付けているのか……。
しかし記憶を読み解いたのか、すでにモデルチェンジされたはずの制服は私が当時着ていたデザインだった。
つまりはお父さんもお母さんも17歳の当時着ていたデザインの制服を着用しているということになる。
三人が三人共に現在の制服のデザインじゃないから、もう──何て言うか恥ずかし過ぎてマジ死ねる……。
この世に存在しない制服ってもはやコスプレでしかないと思うの。
しかもお父さんとお母さんの制服は……ね……。
いや、ヤンキーとかヤマンバとかギャルとかじゃなくてね?
うん、何て言うか制服? って感じ。
どちらかと言えばお坊っちゃんとかお嬢様的な? アイドルみたいな? 何て言うか制服にしてはやり過ぎ感満載としか言えない。
一緒にいると私が地味で良いかもしれない。
うんうん。まぁ、でもなんにせよ、結局はお父さんとお母さんの二人と離ればなれよりは一所に異世界の方が良いかと渋々了承して、気をよくした彼に続きとばかりに色々と説明をされた。
時間なかったんじゃないんかぁーい!
なんて思わず呟いたらキョトン……とした顔で「え? 言わなかったっけ? 今は現実世界も異世界の方も時間停止中だよ?」と告げられた。
なんと言うか殴りたくなったのは私だけじゃないと思うのよ。
お父さんがそれはそれはにこやかな顔でどす黒いなにかを放出させてたわ……。
しかもそれが若返ったせいか、どことなくエロイ気がする。
それから彼はベラベラベラベラと私達が行かなくてはいけない世界の話をしてくれて、簡単に言えばそこは剣と魔法の……。
見に覚えのある言い方ならばゲームのような世界だと言われた。
うーん、この展開は以前流行った俺tueee系ラノベのようだわ。
10
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
目が覚めたら宿敵の伴侶になっていた
木村木下
BL
日本の大学に通う俺はある日突然異世界で目覚め、思い出した。
自分が本来、この世界で生きていた妖精、フォランだということを。
しかし目覚めたフォランはなぜか自分の肉体ではなく、シルヴァ・サリオンという青年の体に入っていた。その上、シルヴァはフォランの宿敵である大英雄ユエ・オーレルの『望まれない伴侶』だった。
ユエ×フォラン
(ムーンライトノベルズ/全年齢版をカクヨムでも投稿しています)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる