24 / 34
浜辺で遊ぼう 2
しおりを挟む
そのまま、部屋で一週間を悶々と過ごした。
それからようやくスケルトンが薬を持ってきた。
船長はその間、夜中にほんの少し尋ねてきただけだったから相当忙しくしていたらしい。
「薬だ。ようやく出来た。水と一緒に飲むといい。苦いだろうが我慢してくれ。」
「うーん…わかった。」
薬が苦いのは村にいた時から知っていたから、イヤイヤながらもちゃんと飲んで、ベッドに横になる。
「皆で薬作ったの?」
「いや、主に船長とティチュだ。」
「船長が!?」
「洋館にあった本で知識を得たらしい。ティチュも検閲したんだし問題無いだろう。」
船長は意外とかしこいのかもしれない…。
実際、薬の効き目はあったようでだんだんとよくなっていった。それでもその後もう一週間は部屋にこもりっきりだった。たまに外の空気を吸わせてはくれたけど、ちゃんと治るのかと不安なままだった。
「それじゃあ、俺は船長の所に戻る。」
「えっ、お話しようよ。そんなに急がなきゃダメなの?」
寂しくて、船員を引き止めることも増えた。だいたいは「忙しい」なんて言ってはねのけられたけど、優しい船員は言うことを聞いてくれるかもしれないから…。
「それほどでもないが…ミナライ用の食事や薬で割と手こずっているんだ。数は一匹でも多い方が良い。」
「でも絶対行かなきゃいけない訳じゃないんでしょ?」
「まあ、そうだが…さすがに連絡も無しは不味い。一旦伝えてくるから待っていてくれ。」
「絶対ね。絶対だよ。戻ってきてよ?」
「わかったって。」
あんまり信じてなかったけど、少ししたらスケルトンがほんとうに戻ってきたから驚いた。
「え、来た…!?」
「絶対って言ったのはそっちだろう…帰った方が良いのか?」
「お話して!薬草集めに行った時のこととか。」
「わかった。」
スケルトンはベッドのそばの椅子に腰かけた。
「ミナライの風邪が発覚した日、船長がミナライの部屋から戻って来て開口一番、「島に薬草を採りに行こう」って言ったんだ。なんでも、風邪に効く薬草は島にしか生えないらしい。」
「そんなのがあるの?」
「人に荒らされてないって所が重要なんじゃないか?
案の定、船員は「適当言って…」なんて毒づいたが、船長が住み着いてた洋館にそんな本があって、内容を覚えてたらしいんだ。」
「洋館に居たのって結構前じゃないの?」
「その辺はわからんが…とにかく、野草は身近なものだ。知識として吸収しやすいから覚えてたんだろう。
俺たちは傷口に塗る薬草しか知らなかったが、船長には風邪に効く薬草の知識があった。船長だけじゃ弱いんでな、ティチュも「その話は本当だ」って後押ししてたよ。」
船長一匹だけじゃ薬草集めに踏み切れなかったかもしれないのか…船長とティチュがいてくれて良かった。
「薬の調合もその2匹?」
「いや、船長は外された。さすがに調合までは知識が曖昧だろうってティチュが止めたんだ。どさくさに紛れて何かするかもしれんしな。」
「何かって?」
「毒を混入させるには絶好のタイミングだろ?」
ぞっとして身を縮める。もう薬飲んじゃったんだけど…。
「安心しろ。船長は調合に加わってないし、正しい薬草かどうかはティチュがちゃんと見てる。」
「後から言わないでよ…。」
「悪かった。」
モンスターは生き死ににそんなに敏感じゃないのかもしれないけど、こっちは死にかけたり命をかけて戦ったことなんてないんだから…。
その辺りは未だによくわかってくれていない感じがする。
「薬草集めの続き、話して。」
「わかった。ほぼ一日かけて近くの島に行って、数日を採取に費やして、調合に何日も使った。思えば船員が一丸となって作業するなんて初めてだからな…かなり手こずった。
薬があった方が風邪が早く治るって言えばなんとかなると思ったんだが、船員の奴らはなかなか筋金入りだった。」
うわあ、なんて言う気にもなれなくて口を閉じ続けた。まさか、薬が遅れたのって船員がゴネたせい?そんなつまらない理由でジブンは何日ぶんも余計に苦しんだってこと?
「船員は「適当に調合すりゃ良いだろ」なんて言ってたが、変な調合をすれば毒になることを伝えたら反論しなくなった。
さかしい奴らだ。どうにかして穴を突こうとしてくる…知的な奴がいて助かったな。」
どうせそんなことだろうと思った…。風邪引いたその時からダルそうにしてたし、理屈がわかったとて人のためにやすやすと動くようなヤツらじゃない。
考え事をしていたら、スケルトンが頭をなでてきた。骨ばっていてちょっと痛い。
「今は休んでいたらいい。考え事をするのが好きなら止めんが。」
「ううん、キラい。」
「そうだろう?もう休んでおけ。」
「話の続きしてよ。休んでばっかりで寝られないの。」
「そうか?なら続きにしよう。
薬作りに手こずった理由はさっき話したものだけじゃなくてな…。薬草集めの傍ら、船員が船長の情報を聞き出そうとしたんだ。そのせいで船長が気もそぞろになった。」
「なんでそんなことしたの?」
「ミナライがいないから聞き出しやすかったんだろう。もしくは日頃の鬱憤晴らしで、船長が隠していそうなことを態と聞きに行ったのかもしれないな。」
「普通、そんなことしたらダメってわかるじゃん…。」
「船員にも積もり積もったものがあったんだろう。しかもそれ、聞けば、ティチュが焚き付けたそうじゃないか。」
「え、ティチュが…!?」
「不本意だったんだろうけどな。大方、採取を面倒臭がる連中に気休めか撒き餌として「船長に話を聞くなら今じゃないか?」なんて提案したんだろう。
船長があんなに不機嫌になるなんて誰も思ってなかったのさ…。」
船長が不機嫌か…モンスターから見てそう見えるなら、ほんとうにそうだったんだろう。
「聞き出せたの?」
「いや、無理だった。」
「1週間あったのに!?」
「オマエは1週間質問攻めにしたら秘密を明かすのか?」
「無理だけどさ…。」
村のことやジブンの名前について、船員にしつこく聞かれていた頃を思い出す。
例外もいたけど、船に居座ってる船員に対しては「話してあげようかな」なんて少しも思わなかった。船員へのイラつきが増していくだけのイヤな時間だった。
「船長がそんなになったから薬を作るのが遅れた。だからミナライがひどい咳に見舞われてることに目が向いて、風邪が簡単で治るものじゃないことが船員にもわかったようでな。船員主体で頑張ることになったよ。」
「そうだったんだ…。」
船員のヤツらまだサボってるのか、と咳をしながら腹を立てた一週間だったけど、船長のせいでもあるじゃないか…。
あんなに看病にやる気だったのに、イヤな質問されたくらいでうわの空にならないで欲しい。
船長にも船員にも何やってんだかと思いながら一晩明けてからは、今まででは有り得ないほどこんこんと眠り続けていたらしい。
朝のうちは皆、「よく眠れるなら良し!」と思っていたらしいけど、昼を過ぎてもジブンが起きないからさすがに可笑しいと思ってジブンの部屋に集まることになったようだ。
目を覚ますと船長とティチュとキャノヤーがこちらを覗き込んでいて、目を合わせると安心したようにはしゃいでいるのもぼうっと眺めることしかできなかった。
「水を飲んでおけ」と船長に渡されて、体を起こして受け取ろうとしたのにクラクラして倒れ込んでしまった。
とてつもなく体がだるくて、今起きたばかりなのに夢の中みたいに頭がふわふわした。
「おい、ミナライ!?」
「う、おぇっ…。」
「こら、揺らすな!ミナライ、俺がわかるか?」
「ティチュ…?」
「そうだ。こっちを見て、口を開けろ。」
色々と言われる通りにしたけど、ティチュは納得いかないようにうなり続けた。
「可笑しいな、今までの症状と違う…。」
「ミナライはどうなってしまうんだ!?」
「大声を出すんじゃない。ミナライ、昨夜はなんともなかったか?」
「うん…。」
「なら、薬が合わなかったのか…?」
ティチュは黙って考え始めて、船長はあたふたと慌て続けて、キャノヤーが心配そうに炎で温めてくれたけど眩しくてかなわなかった。
「量が多かったのか…?いや、適切な量に調整したはず…。」
「ねえ、強い薬草使った…?」
「強い?いや、効き目のある普通の薬草だ。」
「ううん…お母さんがね、子どもには強い薬があるって言ってたの…。」
「なるほど、それかもしれんな。」
ティチュはまた少し考えてから立ち上がった。
「薬が強いというより、副作用が強かったのかもしれん。別の調合を試すことにしよう。船長、甲板に戻るぞ。」
「あ、ああ。キャノヤーはミナライのそばにいてやってくれ。」
「わかった。」
別の薬を飲まされると、前のよりかは眠くならなかった。「様子を見よう」と言われて、また一週間。そのうちだんだんと良くなっていった。
何度も眠るうちに、「風邪に効く薬はない」と村の大人が言っていたことを思い出した。船員の言う「寝とけば治る」は間違いじゃなかったみたいだ…。
強い薬で、風邪とは別の体調不良におそわれることになっちゃった。誰も悪くないとはいえ、とんだとばっちりだ。
眠ってばかりだと暇にならなくて良いかと思ったけど、真夜中に目が覚めたら誰も起きてないから暇で仕方なかった。
船長の前で「暇過ぎて死んじゃう…」ってグチったら
「なに!?死ぬ!?」なんて勘違いしだして、
「違う違う!もう…!」と慌てた、バカみたいな思い出もある。
そう思うと、風の吹き抜ける甲板でゆっくりと過ごせる今がいかに幸せかがよくわかる。
ほんとうに、治って良かった。皆ががんばってくれたおかげだ。
それからようやくスケルトンが薬を持ってきた。
船長はその間、夜中にほんの少し尋ねてきただけだったから相当忙しくしていたらしい。
「薬だ。ようやく出来た。水と一緒に飲むといい。苦いだろうが我慢してくれ。」
「うーん…わかった。」
薬が苦いのは村にいた時から知っていたから、イヤイヤながらもちゃんと飲んで、ベッドに横になる。
「皆で薬作ったの?」
「いや、主に船長とティチュだ。」
「船長が!?」
「洋館にあった本で知識を得たらしい。ティチュも検閲したんだし問題無いだろう。」
船長は意外とかしこいのかもしれない…。
実際、薬の効き目はあったようでだんだんとよくなっていった。それでもその後もう一週間は部屋にこもりっきりだった。たまに外の空気を吸わせてはくれたけど、ちゃんと治るのかと不安なままだった。
「それじゃあ、俺は船長の所に戻る。」
「えっ、お話しようよ。そんなに急がなきゃダメなの?」
寂しくて、船員を引き止めることも増えた。だいたいは「忙しい」なんて言ってはねのけられたけど、優しい船員は言うことを聞いてくれるかもしれないから…。
「それほどでもないが…ミナライ用の食事や薬で割と手こずっているんだ。数は一匹でも多い方が良い。」
「でも絶対行かなきゃいけない訳じゃないんでしょ?」
「まあ、そうだが…さすがに連絡も無しは不味い。一旦伝えてくるから待っていてくれ。」
「絶対ね。絶対だよ。戻ってきてよ?」
「わかったって。」
あんまり信じてなかったけど、少ししたらスケルトンがほんとうに戻ってきたから驚いた。
「え、来た…!?」
「絶対って言ったのはそっちだろう…帰った方が良いのか?」
「お話して!薬草集めに行った時のこととか。」
「わかった。」
スケルトンはベッドのそばの椅子に腰かけた。
「ミナライの風邪が発覚した日、船長がミナライの部屋から戻って来て開口一番、「島に薬草を採りに行こう」って言ったんだ。なんでも、風邪に効く薬草は島にしか生えないらしい。」
「そんなのがあるの?」
「人に荒らされてないって所が重要なんじゃないか?
案の定、船員は「適当言って…」なんて毒づいたが、船長が住み着いてた洋館にそんな本があって、内容を覚えてたらしいんだ。」
「洋館に居たのって結構前じゃないの?」
「その辺はわからんが…とにかく、野草は身近なものだ。知識として吸収しやすいから覚えてたんだろう。
俺たちは傷口に塗る薬草しか知らなかったが、船長には風邪に効く薬草の知識があった。船長だけじゃ弱いんでな、ティチュも「その話は本当だ」って後押ししてたよ。」
船長一匹だけじゃ薬草集めに踏み切れなかったかもしれないのか…船長とティチュがいてくれて良かった。
「薬の調合もその2匹?」
「いや、船長は外された。さすがに調合までは知識が曖昧だろうってティチュが止めたんだ。どさくさに紛れて何かするかもしれんしな。」
「何かって?」
「毒を混入させるには絶好のタイミングだろ?」
ぞっとして身を縮める。もう薬飲んじゃったんだけど…。
「安心しろ。船長は調合に加わってないし、正しい薬草かどうかはティチュがちゃんと見てる。」
「後から言わないでよ…。」
「悪かった。」
モンスターは生き死ににそんなに敏感じゃないのかもしれないけど、こっちは死にかけたり命をかけて戦ったことなんてないんだから…。
その辺りは未だによくわかってくれていない感じがする。
「薬草集めの続き、話して。」
「わかった。ほぼ一日かけて近くの島に行って、数日を採取に費やして、調合に何日も使った。思えば船員が一丸となって作業するなんて初めてだからな…かなり手こずった。
薬があった方が風邪が早く治るって言えばなんとかなると思ったんだが、船員の奴らはなかなか筋金入りだった。」
うわあ、なんて言う気にもなれなくて口を閉じ続けた。まさか、薬が遅れたのって船員がゴネたせい?そんなつまらない理由でジブンは何日ぶんも余計に苦しんだってこと?
「船員は「適当に調合すりゃ良いだろ」なんて言ってたが、変な調合をすれば毒になることを伝えたら反論しなくなった。
さかしい奴らだ。どうにかして穴を突こうとしてくる…知的な奴がいて助かったな。」
どうせそんなことだろうと思った…。風邪引いたその時からダルそうにしてたし、理屈がわかったとて人のためにやすやすと動くようなヤツらじゃない。
考え事をしていたら、スケルトンが頭をなでてきた。骨ばっていてちょっと痛い。
「今は休んでいたらいい。考え事をするのが好きなら止めんが。」
「ううん、キラい。」
「そうだろう?もう休んでおけ。」
「話の続きしてよ。休んでばっかりで寝られないの。」
「そうか?なら続きにしよう。
薬作りに手こずった理由はさっき話したものだけじゃなくてな…。薬草集めの傍ら、船員が船長の情報を聞き出そうとしたんだ。そのせいで船長が気もそぞろになった。」
「なんでそんなことしたの?」
「ミナライがいないから聞き出しやすかったんだろう。もしくは日頃の鬱憤晴らしで、船長が隠していそうなことを態と聞きに行ったのかもしれないな。」
「普通、そんなことしたらダメってわかるじゃん…。」
「船員にも積もり積もったものがあったんだろう。しかもそれ、聞けば、ティチュが焚き付けたそうじゃないか。」
「え、ティチュが…!?」
「不本意だったんだろうけどな。大方、採取を面倒臭がる連中に気休めか撒き餌として「船長に話を聞くなら今じゃないか?」なんて提案したんだろう。
船長があんなに不機嫌になるなんて誰も思ってなかったのさ…。」
船長が不機嫌か…モンスターから見てそう見えるなら、ほんとうにそうだったんだろう。
「聞き出せたの?」
「いや、無理だった。」
「1週間あったのに!?」
「オマエは1週間質問攻めにしたら秘密を明かすのか?」
「無理だけどさ…。」
村のことやジブンの名前について、船員にしつこく聞かれていた頃を思い出す。
例外もいたけど、船に居座ってる船員に対しては「話してあげようかな」なんて少しも思わなかった。船員へのイラつきが増していくだけのイヤな時間だった。
「船長がそんなになったから薬を作るのが遅れた。だからミナライがひどい咳に見舞われてることに目が向いて、風邪が簡単で治るものじゃないことが船員にもわかったようでな。船員主体で頑張ることになったよ。」
「そうだったんだ…。」
船員のヤツらまだサボってるのか、と咳をしながら腹を立てた一週間だったけど、船長のせいでもあるじゃないか…。
あんなに看病にやる気だったのに、イヤな質問されたくらいでうわの空にならないで欲しい。
船長にも船員にも何やってんだかと思いながら一晩明けてからは、今まででは有り得ないほどこんこんと眠り続けていたらしい。
朝のうちは皆、「よく眠れるなら良し!」と思っていたらしいけど、昼を過ぎてもジブンが起きないからさすがに可笑しいと思ってジブンの部屋に集まることになったようだ。
目を覚ますと船長とティチュとキャノヤーがこちらを覗き込んでいて、目を合わせると安心したようにはしゃいでいるのもぼうっと眺めることしかできなかった。
「水を飲んでおけ」と船長に渡されて、体を起こして受け取ろうとしたのにクラクラして倒れ込んでしまった。
とてつもなく体がだるくて、今起きたばかりなのに夢の中みたいに頭がふわふわした。
「おい、ミナライ!?」
「う、おぇっ…。」
「こら、揺らすな!ミナライ、俺がわかるか?」
「ティチュ…?」
「そうだ。こっちを見て、口を開けろ。」
色々と言われる通りにしたけど、ティチュは納得いかないようにうなり続けた。
「可笑しいな、今までの症状と違う…。」
「ミナライはどうなってしまうんだ!?」
「大声を出すんじゃない。ミナライ、昨夜はなんともなかったか?」
「うん…。」
「なら、薬が合わなかったのか…?」
ティチュは黙って考え始めて、船長はあたふたと慌て続けて、キャノヤーが心配そうに炎で温めてくれたけど眩しくてかなわなかった。
「量が多かったのか…?いや、適切な量に調整したはず…。」
「ねえ、強い薬草使った…?」
「強い?いや、効き目のある普通の薬草だ。」
「ううん…お母さんがね、子どもには強い薬があるって言ってたの…。」
「なるほど、それかもしれんな。」
ティチュはまた少し考えてから立ち上がった。
「薬が強いというより、副作用が強かったのかもしれん。別の調合を試すことにしよう。船長、甲板に戻るぞ。」
「あ、ああ。キャノヤーはミナライのそばにいてやってくれ。」
「わかった。」
別の薬を飲まされると、前のよりかは眠くならなかった。「様子を見よう」と言われて、また一週間。そのうちだんだんと良くなっていった。
何度も眠るうちに、「風邪に効く薬はない」と村の大人が言っていたことを思い出した。船員の言う「寝とけば治る」は間違いじゃなかったみたいだ…。
強い薬で、風邪とは別の体調不良におそわれることになっちゃった。誰も悪くないとはいえ、とんだとばっちりだ。
眠ってばかりだと暇にならなくて良いかと思ったけど、真夜中に目が覚めたら誰も起きてないから暇で仕方なかった。
船長の前で「暇過ぎて死んじゃう…」ってグチったら
「なに!?死ぬ!?」なんて勘違いしだして、
「違う違う!もう…!」と慌てた、バカみたいな思い出もある。
そう思うと、風の吹き抜ける甲板でゆっくりと過ごせる今がいかに幸せかがよくわかる。
ほんとうに、治って良かった。皆ががんばってくれたおかげだ。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結保証】科学で興す異世界国家 ~理不尽に死んだ技術者が、「石炭」と「ジャガイモ」で最強を証明する。優秀な兄たちが膝を折るまでの建国譚~
Lihito
ファンタジー
正しいデータを揃えた。論理も完璧だった。
それでも、組織の理不尽には勝てなかった。
——そして、使い潰されて死んだ。
目を覚ますとそこは、十年後に魔王軍による滅亡が確定している異世界。
強国の第三王子として転生した彼に与えられたのは、
因果をねじ曲げる有限の力——「運命点」だけ。
武力と経済を握る兄たちの陰で、継承権最下位。後ろ盾も発言力もない。
だが、邪魔する上司も腐った組織もない。
今度こそ証明する。科学と運命点を武器に、俺のやり方が正しいことを。
石炭と化学による国力強化。
情報と大義名分を積み重ねた対外戦略。
準備を重ね、機が熟した瞬間に運命点で押し切る。
これは、理不尽に敗れた科学者が、選択と代償を重ねる中で、
「正しさ」だけでは国は守れないと知りながら、
滅びの未来を書き換えようとする建国譚。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる