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だから信じていたわ
しおりを挟む柔らかな髪を撫でて
愛おしいって言ってくれた
あの頃の貴方の瞳に
嘘偽りの色なんて少しもなかった
だから信じていたわ
貴方のこと
貴方の心を
どこまでも真っ直ぐに
純粋に
純真に
艶やかな頬に触れて
愛してるって言ってくれた
あの頃の貴方の声に
嘘偽りの匂いなんて微かにもなかった
だから信じていたわ
貴方の言葉
貴方の台詞も
どこまでも真っ直ぐに
疑いなど
欠片も持たず
けれども貴方は私を捨てた
婚約を破棄して
貴方はいつから変わってしまったのだろう
変わったのは貴方?
変わったのは私?
分からないことばかりで
ただ一つ分かるのは
あの頃の想いは永遠ではなかった
その悲しい事実
かつてそこにあった想い
かつてそこにあった感情
それは確かなものではあるのだけれど
いつまでも続く
この世界みたいなものではなかった
永遠ではなかった……
柔らかな髪を撫でて
愛おしいって言ってくれた
あの頃の貴方の瞳に
嘘偽りの色なんて少しもなかった
だから信じていたわ
貴方のこと
貴方の心を
どこまでも真っ直ぐに
純粋に
純真に
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