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後編
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過去に戻った私は、オールドレッヅとの婚約話を叩き壊し、その後に出会った資産家の息子で画家である青年と結婚した。
「また描いてるのね、時戻りの女神」
「ああそうなんだ! 昨夜夢をみてさ! 時戻りの女神は君にそっくりだったよ」
「あらそうなの?」
「君に瓜二つで、とても美しかった」
「……照れちゃうわね」
彼は柔軟性のある性質であり、それゆえ、私とも気が合った。
「照れなくていいよ? だって本当のことなんだから」
「それでも恥ずかしいわよ」
「恥じることじゃない! 何度でも言う、君は最高の女性さ!」
お互いに良い意味で刺激を与え合える関係というのも悪くない。
ちなみにオールドレッヅはというと。
女を買い過ぎたためにお金が無くなってしまい、ブラックな環境で働かざるを得なくなり、しまいには奴隷として闇商人に売り飛ばされることとなってしまったそうだ。
そして虐めるのが好きな金持ち男性に買われたらしい。
彼は今、その男性のもとで、日々心身ともに虐められながら監禁されているみたいだ。
ただ、まぁ、精々痛めつけられてくれとしか思わない。
ああいう迷惑で有害な者は罰を受ければいいのだ。
◆終わり◆
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