婚約して調子に乗っていた妹ですが、過去に嘘を並べていたために婚約破棄されたようです。

四季

文字の大きさ
2 / 2

後編

しおりを挟む

 リリは『国開催・美女コンテスト』の優秀賞を受賞したことがあると言っていたそうで。しかしそれが嘘であることが判明し。それによって婚約は破棄ということになったのだそう。

 ま、リリが嘘をついていたのなら、捨てられるのも自業自得というやつだろう。

 そうして一度は光を掴みかけながらも絶望に堕ちたリリは正気を失った。

 彼女は情緒不安定になり、号泣していたかと思えば急に激怒して暴れ出したり親を殴ったりと、とんでもない状態になっていた。母はもちろん、父までも、彼女に殴られたり蹴られたりというようなことをされていた。

 ちなみに私はというと、家を出た。

 リリの行いがあまりに酷かったので、そのことを気にした伯母が引き取ってくれることとなったのだ。


 ◆


 リリが婚約破棄された日から今日で二年――私は今日、めでたく、愛する人と結ばれる。

 妹や親とはあれからはもう一度も会っていない。
 彼女らは当然結婚式にも来ない。
 それでも孤独ではないし私には伯母がいてくれる。

「色々大変だったね。これからはきっと幸せに生きられるよ、だから、明るくいてね」
「もちろん。……ありがとう」


 ◆


 結婚から数年が経ったが、私は今も、夫と共に穏やかに暮らせている。

 一方で、妹リリや親は残念なことになっているようだ。

 母親はリリからの暴力が悪化し耐えられなくなったことで自ら死を選んだそう。で、父親はそのことにショックを受けこの世に絶望し、わざと馬車に突っ込み事故のふりをして死を選択したらしい。

 そして、一人遺されることとなってしまったリリは、一人で生活はできない状態のため施設に入れられたそうだが、そこではかなり酷い扱いを受けているそうで。

 正気を失っている彼女はもはや人とは捉えられておらず、あかりはなく掃除もされていない部屋に一日中拘束されているような状態だそうだ。


◆終わり◆
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

執着はありません。婚約者の座、譲りますよ

四季
恋愛
ニーナには婚約者がいる。 カインという青年である。 彼は周囲の人たちにはとても親切だが、実は裏の顔があって……。

(完)そんなに妹が大事なの?と彼に言おうとしたら・・・

青空一夏
恋愛
デートのたびに、病弱な妹を優先する彼に文句を言おうとしたけれど・・・

婚約者の母親に虐げられていましたが敢えて捨てられることで縁を切ることができました。~彼女らは勝手に破滅していったようです~

四季
恋愛
婚約者の母親に虐げられていましたが敢えて捨てられることで縁を切ることができました。

わたくしが代わりに妻となることにしましたの、と、妹に告げられました

四季
恋愛
私には婚約者がいたのだが、婚約者はいつの間にか妹と仲良くなっていたらしい。

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

婚約破棄して支援は継続? 無理ですよ

四季
恋愛
領地持ちかつ長い歴史を持つ家の一人娘であるコルネリア・ガレットは、婚約者レインに呼び出されて……。

父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました

四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。 だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!

夫で王子の彼には想い人がいるようですので、私は失礼します

四季
恋愛
十五の頃に特別な力を持っていると告げられた平凡な女性のロテ・フレールは、王子と結婚することとなったのだけれど……。

処理中です...