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後編
しおりを挟むリリは『国開催・美女コンテスト』の優秀賞を受賞したことがあると言っていたそうで。しかしそれが嘘であることが判明し。それによって婚約は破棄ということになったのだそう。
ま、リリが嘘をついていたのなら、捨てられるのも自業自得というやつだろう。
そうして一度は光を掴みかけながらも絶望に堕ちたリリは正気を失った。
彼女は情緒不安定になり、号泣していたかと思えば急に激怒して暴れ出したり親を殴ったりと、とんでもない状態になっていた。母はもちろん、父までも、彼女に殴られたり蹴られたりというようなことをされていた。
ちなみに私はというと、家を出た。
リリの行いがあまりに酷かったので、そのことを気にした伯母が引き取ってくれることとなったのだ。
◆
リリが婚約破棄された日から今日で二年――私は今日、めでたく、愛する人と結ばれる。
妹や親とはあれからはもう一度も会っていない。
彼女らは当然結婚式にも来ない。
それでも孤独ではないし私には伯母がいてくれる。
「色々大変だったね。これからはきっと幸せに生きられるよ、だから、明るくいてね」
「もちろん。……ありがとう」
◆
結婚から数年が経ったが、私は今も、夫と共に穏やかに暮らせている。
一方で、妹リリや親は残念なことになっているようだ。
母親はリリからの暴力が悪化し耐えられなくなったことで自ら死を選んだそう。で、父親はそのことにショックを受けこの世に絶望し、わざと馬車に突っ込み事故のふりをして死を選択したらしい。
そして、一人遺されることとなってしまったリリは、一人で生活はできない状態のため施設に入れられたそうだが、そこではかなり酷い扱いを受けているそうで。
正気を失っている彼女はもはや人とは捉えられておらず、あかりはなく掃除もされていない部屋に一日中拘束されているような状態だそうだ。
◆終わり◆
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