これって……ちょっとざまぁ? 迷惑友人編

四季

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これって……ちょっとざまぁ? 迷惑友人編

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 いつもやたらと私に引っ付き回ってきて、しかも私の恋人や婚約者にすり寄りややこしいことばかりしてきていた同性の友人アミラ。

 彼女に先日ついに念願の婚約者ができた。

 というのも、彼女はこれまで婚約者はいなかったのである。

 だからこそ私に嫉妬して痛がらせしてきていたのだろうが……。

「とってもとっても素敵な人なのぉ!」

 それからというもの、アミラは浮かれていた。

「良かったわねアミラ」
「あ! もしかして嫉妬してる!? いいのよぉ、無理に応援するみたいなことを言わなくて。悔しいなら悔しいって、そう言えばいいわぁ!」
「いやべつに……」
「んもぉ! 可愛いんだからぁ!」

 ――だがその婚約者との関係は一ヶ月ほどで壊れた。

 婚約破棄となった理由は『アミラが他の男と不自然な距離感で付き合っているから』というものだったようだ。

 信頼できない、ということで、婚約破棄されたのだそうだ。

 しかも、後に知ったのだが、婚約者がいる身ながらアミラが深く関わっていた男というのは友人の許嫁だったらしい。

 ……やっぱりまたそういうパターンだったか。

 ちなみにアミラはというと、婚約が破棄となって以来一度も私に声をかけてこなくなった。
 しかも一度会った時に挨拶してみたら「馬鹿にしてるんでしょ!? 酷い女ね! 悪女! 傷心のあたしを馬鹿にしてッ!!」とか言ってきて。

 だから関わるのはもうやめようと思った。

 もっと早くそうするべきだったのよね、きっと。


◆終わり◆
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