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春と夏だけで
しおりを挟む歌い出したくなるような春
新しい空気を吸い込みながら
見慣れた道を歩いた
穏やかな日差しの下
軽い足取りで歩く道には
小さな花が咲いていた
皮膚まで痛くなるような夏
暖房のような空気を吸いながら
ありふれた道を歩く
熱のせいか宙が歪んで見えた気がして
汗を滴らせながら
溜め息をつく
一年の半分が
春と夏だけで過ぎていってしまう
いや
厳密にはそうでもないのだけれど
一年の前半が過ぎるのは
あまりにあっという間で
心の隅に
部屋の隅に
戸惑いばかりが残る
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