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episode.10 一つ、嵐を越えて
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「……離してよ」
この手を離したら、彼はきっとどこかへ行ってしまう。だからこそ、絶対に離さない、と強く思っている。人間誰しも、これだけは譲れないというものがあるものだ。そして、今、離したくないというのが私の譲れないことなのだ。
「どうしてですか!? もっと話を聞かせてください!」
「……とんだお人好しだね」
「そう言われたとしても構いません!」
「……もう分かったでしょ、全部」
「何も分かっていません!! まだ何も!! それに、怪我だってまだ治してないです!!」
思っていたより大きな声を出してしまった。
呼吸が乱れる。
どうしても息が整ってくれない。
一気に大きな声を出し過ぎたのかもしれない……。
「と、とにかく、座ってください!」
何とか引き止めには成功した。
まずは腕の手当てを始める。許可など得ず、ほぼ強制的に。彼が負った傷は私が治すのだと、そう決まっているから。
「……なんでまだそういうことするの」
ノワールはもやもやしているような表情を浮かべている。
一応座ってくれてはいる。
けれどもどこか居づらそうだ。
「治したいからです」
「はぁ……もう、いい加減やめたら」
「嫌です。やめません」
「……話の通り、ボクは人間じゃないんだって。だからこのくらいどうってことない……」
「そんなことを言い出したら、私だって人じゃないって言われたことありますよ?」
思わぬ至近距離で目が合って、意味もなくどきりとする。
馬鹿だなぁ、私って。
――少しそんなことを思ったり。
「魔法が使えるだけで異物扱いする、そんな人も世にはいます」
「……それとこれとは別でしょ」
「そういう人から見れば魔法を使える人間だってもう異端であって、人間じゃないんです」
「キミは人間なことは事実だよ」
「私は些細な違いは気にしません。それは、人間だろうがその他だろうが同じことです」
話をしているうちに彼の腕の傷は癒えた。
「だから私は、貴方がたとえ魔の者だとしても、敵でないのなら何も気にはしません」
「……馬鹿げてる」
「そうかもしれないですね、でも、もしそうならそれでもいいです。私にとって貴方は大切な人ですから」
虫だって、害がなければ受け入れられている種類もいるのだ。
魔の者だって同じようなものではないか。
「それに……貴方は人間に危害を加える気はないのでしょう?」
「べつに人に手を出す気はないけど」
「ならいいんです! そのことさえ確実なら、きっと、上手くやっていけますよ!」
それに、ノワールは人間に見える! これは大きい。容姿が明らかに人間でなかったらすぐ正体がばれてしまうだろうけれど、人間に見える彼であればきっと人間のように暮らすことはできるはずだ。きっとできる!
「そういうもの、かな」
「そうですよ! 実際私とも上手くいっているじゃないですか!」
「……鬱陶しいけどね」
「それはすみません。でも、暮らしていて特に困ったことはないですよね?」
「特には」
「ほら! だから大丈夫ですよ! これからも一緒に、よろしくお願いします!」
「そう……」
その時はそれで話が終わった。
けれどもそれからの日々は少し気まずくて。お互い以前のようには接することができなかった。表現が難しいのだけれど、どうしても、少し歪な関わり方になってしまうのだ。
◆
今日も元気に買い出しへ!
ノワールを連れて外出しているところだ。
彼の正体は魔の者だった。けれどもあれからもこうして普通に傍にいてくれている。特に何か嫌がらせをしてくるでもないし、怪物になって襲うでもなく、こうしていたって普通に生きている。
気まずさも今では少し落ち着き、一つ嵐を越えたように仲が深まった――そんな気がする。
「良い天気ね!」
あれからは討伐隊の人たちには会っていない。
でもその方が良い。
もし遭遇してしまったら間違いなく気まずいだろうから。
「天気……か。あまり見たことなかったな」
「ノワールが晴れが好き? それとも雨の方が好き?」
「興味がない」
「ええー……」
ここのところ、魔の者の襲撃はしばらく起こっていない。
でも――その静けさが怖くもある。
忍び寄る恐怖があるのではないか。
そんなことを思ってしまって。
「うわっ」
「きゃっ」
――突如、誰かがノワールにぶつかった。
ぶつかった相手は女性だった。
その人はゆっくりと立ち上がる。
茶色のボブヘア。身体のラインに沿ったようなラインのイエローのワンピース、裾にフリルがついたデザインのものを着ている。またその上にはピンクの袖長めカーディガンを羽織っていて、手もとを袖で敢えて隠し気味にしている。ほどよく肉のついた足には薄いピンク色のタイツを履いていて、足もとにはピンクとイエローが使われたシンプルめデザインのショートブーツ。
「ふみゅぅ……ぶつかっちゃったぁ……」
女性はやがてゆっくりと立ち上がり、こちらへ顔を向けた――瞬間、脳に信じられないような衝撃が走った。
なぜなら彼女は、まったくもって想定していなかったような顔面だったのだ。
不細工、とか言うつもりはない。
ただ、失礼かもしれないが衝撃的な顔立ちだった。
「お兄さん、ごめんなたぁい……」
同じくノワールも固まっている。
「あたちの不注意でぶつかってしまってぇ……申し訳ありませんですぅ……」
大きなバストなど気にもならないくらい衝撃的な顔面。
強いて言えば細めの眉が自然な程度か。
他は自然とはとても言えないような状態になっている。
まず目が驚くくらい大きい。目の両端を豪快に切開したかのような凄まじい開き方をしていて、縦の幅で言えば顔の半分に近いくらいある。そして明らかに不自然なパワフルな二重。睫毛も長く多く、特に上に関してはつけ睫毛を三重につけたくらいのイメージとなっている。涙袋は化粧によって意図的に作り出されているようだが、その演出も派手かつ豪快過ぎるため、まるで目の下が垂れてきている年を重ねた人であるかのようだ。
そして、対照的に、鼻は極端に小さい。鼻筋はかなり通っていて違和感があるし、小鼻は呼吸できるのかと不安になるくらい小さく形作られている。鼻というパーツを限りなく小さくした結果逆に不自然で目立っている、というような状態だ。
唇は桃色に塗られているが、その上唇の角度が明らかにあざといあひるのような形になっていて独特。また、よく見ると意外とぽってりした唇に仕上がっている。
ノワールは無視しようとした――が、その手首をいつの間にか女性に掴まれてしまっていて。
「あのぉ、お兄さん、よければお詫びにお茶でもどうですかぁ~?」
私のことは無視、こちらは一切見てこない。
「嫌」
「ええ~? あ! もしかして、恥ずかしいですかぁ? 大丈夫ですよぉ~? あたちぃ、素敵なお店知ってるんでつよぉ~」
「断るよ」
「いいからぁ、来てくださぁい。じゃないと……ぶつかってきた暴力男って言いふらしますよぉ?」
急に脅してくるという謎展開……。
この手を離したら、彼はきっとどこかへ行ってしまう。だからこそ、絶対に離さない、と強く思っている。人間誰しも、これだけは譲れないというものがあるものだ。そして、今、離したくないというのが私の譲れないことなのだ。
「どうしてですか!? もっと話を聞かせてください!」
「……とんだお人好しだね」
「そう言われたとしても構いません!」
「……もう分かったでしょ、全部」
「何も分かっていません!! まだ何も!! それに、怪我だってまだ治してないです!!」
思っていたより大きな声を出してしまった。
呼吸が乱れる。
どうしても息が整ってくれない。
一気に大きな声を出し過ぎたのかもしれない……。
「と、とにかく、座ってください!」
何とか引き止めには成功した。
まずは腕の手当てを始める。許可など得ず、ほぼ強制的に。彼が負った傷は私が治すのだと、そう決まっているから。
「……なんでまだそういうことするの」
ノワールはもやもやしているような表情を浮かべている。
一応座ってくれてはいる。
けれどもどこか居づらそうだ。
「治したいからです」
「はぁ……もう、いい加減やめたら」
「嫌です。やめません」
「……話の通り、ボクは人間じゃないんだって。だからこのくらいどうってことない……」
「そんなことを言い出したら、私だって人じゃないって言われたことありますよ?」
思わぬ至近距離で目が合って、意味もなくどきりとする。
馬鹿だなぁ、私って。
――少しそんなことを思ったり。
「魔法が使えるだけで異物扱いする、そんな人も世にはいます」
「……それとこれとは別でしょ」
「そういう人から見れば魔法を使える人間だってもう異端であって、人間じゃないんです」
「キミは人間なことは事実だよ」
「私は些細な違いは気にしません。それは、人間だろうがその他だろうが同じことです」
話をしているうちに彼の腕の傷は癒えた。
「だから私は、貴方がたとえ魔の者だとしても、敵でないのなら何も気にはしません」
「……馬鹿げてる」
「そうかもしれないですね、でも、もしそうならそれでもいいです。私にとって貴方は大切な人ですから」
虫だって、害がなければ受け入れられている種類もいるのだ。
魔の者だって同じようなものではないか。
「それに……貴方は人間に危害を加える気はないのでしょう?」
「べつに人に手を出す気はないけど」
「ならいいんです! そのことさえ確実なら、きっと、上手くやっていけますよ!」
それに、ノワールは人間に見える! これは大きい。容姿が明らかに人間でなかったらすぐ正体がばれてしまうだろうけれど、人間に見える彼であればきっと人間のように暮らすことはできるはずだ。きっとできる!
「そういうもの、かな」
「そうですよ! 実際私とも上手くいっているじゃないですか!」
「……鬱陶しいけどね」
「それはすみません。でも、暮らしていて特に困ったことはないですよね?」
「特には」
「ほら! だから大丈夫ですよ! これからも一緒に、よろしくお願いします!」
「そう……」
その時はそれで話が終わった。
けれどもそれからの日々は少し気まずくて。お互い以前のようには接することができなかった。表現が難しいのだけれど、どうしても、少し歪な関わり方になってしまうのだ。
◆
今日も元気に買い出しへ!
ノワールを連れて外出しているところだ。
彼の正体は魔の者だった。けれどもあれからもこうして普通に傍にいてくれている。特に何か嫌がらせをしてくるでもないし、怪物になって襲うでもなく、こうしていたって普通に生きている。
気まずさも今では少し落ち着き、一つ嵐を越えたように仲が深まった――そんな気がする。
「良い天気ね!」
あれからは討伐隊の人たちには会っていない。
でもその方が良い。
もし遭遇してしまったら間違いなく気まずいだろうから。
「天気……か。あまり見たことなかったな」
「ノワールが晴れが好き? それとも雨の方が好き?」
「興味がない」
「ええー……」
ここのところ、魔の者の襲撃はしばらく起こっていない。
でも――その静けさが怖くもある。
忍び寄る恐怖があるのではないか。
そんなことを思ってしまって。
「うわっ」
「きゃっ」
――突如、誰かがノワールにぶつかった。
ぶつかった相手は女性だった。
その人はゆっくりと立ち上がる。
茶色のボブヘア。身体のラインに沿ったようなラインのイエローのワンピース、裾にフリルがついたデザインのものを着ている。またその上にはピンクの袖長めカーディガンを羽織っていて、手もとを袖で敢えて隠し気味にしている。ほどよく肉のついた足には薄いピンク色のタイツを履いていて、足もとにはピンクとイエローが使われたシンプルめデザインのショートブーツ。
「ふみゅぅ……ぶつかっちゃったぁ……」
女性はやがてゆっくりと立ち上がり、こちらへ顔を向けた――瞬間、脳に信じられないような衝撃が走った。
なぜなら彼女は、まったくもって想定していなかったような顔面だったのだ。
不細工、とか言うつもりはない。
ただ、失礼かもしれないが衝撃的な顔立ちだった。
「お兄さん、ごめんなたぁい……」
同じくノワールも固まっている。
「あたちの不注意でぶつかってしまってぇ……申し訳ありませんですぅ……」
大きなバストなど気にもならないくらい衝撃的な顔面。
強いて言えば細めの眉が自然な程度か。
他は自然とはとても言えないような状態になっている。
まず目が驚くくらい大きい。目の両端を豪快に切開したかのような凄まじい開き方をしていて、縦の幅で言えば顔の半分に近いくらいある。そして明らかに不自然なパワフルな二重。睫毛も長く多く、特に上に関してはつけ睫毛を三重につけたくらいのイメージとなっている。涙袋は化粧によって意図的に作り出されているようだが、その演出も派手かつ豪快過ぎるため、まるで目の下が垂れてきている年を重ねた人であるかのようだ。
そして、対照的に、鼻は極端に小さい。鼻筋はかなり通っていて違和感があるし、小鼻は呼吸できるのかと不安になるくらい小さく形作られている。鼻というパーツを限りなく小さくした結果逆に不自然で目立っている、というような状態だ。
唇は桃色に塗られているが、その上唇の角度が明らかにあざといあひるのような形になっていて独特。また、よく見ると意外とぽってりした唇に仕上がっている。
ノワールは無視しようとした――が、その手首をいつの間にか女性に掴まれてしまっていて。
「あのぉ、お兄さん、よければお詫びにお茶でもどうですかぁ~?」
私のことは無視、こちらは一切見てこない。
「嫌」
「ええ~? あ! もしかして、恥ずかしいですかぁ? 大丈夫ですよぉ~? あたちぃ、素敵なお店知ってるんでつよぉ~」
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