ただの幼馴染みと寝室でいちゃつくのは普通ではないと思います

四季

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5話

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 ◆


 婚約破棄の後、私は自宅でガラス製アクセサリーを作り始めた。

 フルベルのことを考えたくなくて、忘れたくて。集中できることを探しているうち、そこに至ったのだった。

 とはいえ、最初はアクセサリーを作りたい気持ちはそれほど大きくなかった。暇潰しになれば、嫌なことを忘れさせてくれれば、くらいの感覚だった。真剣に作っている人たちからすれば失礼な輩かもしれないけれど。ただ、それは本当のことだったのだ。

 しかし、段々アクセサリーを作ることにはまってしまって、今ではすっかりそれのことしか考えられなくなっている。

 まるで初恋だ。

 そして、また進展があり、ガラス製アクセサリーを売る店を開くことになった。開店は半年後の予定だが、既に準備は始まっている。今から備えておかなくてはならないので、気は抜けない。ただ、その忙しさは心地よい忙しさなので、この道を選んだことを後悔はしていない。

 一方、フルベルはというと、婚約破棄の後リシリアと婚約し結婚したらしい。

 そこまでは順調だった。

 しかし、いざ結婚してみると、リシリアは自由奔放過ぎる人物だったそうだ。

 家事は一切しない、気が向いた時しか喋ってくれない、一日中だらだらしている。そんなリシリアを見て、フルベルは不満しか抱かなかったそうだ。また、不満を抑えきれず注意したことでリシリアの機嫌を損ね、夫婦仲は最悪なものに。

 喧嘩が絶えないようになり、最終的に離婚したそうだ。

 フルベルはリシリアを愛していた。しかしリシリアは、フルベルが自分のものになった瞬間飽きた。二人の想いがそれ以上交差することはなかったようだ。


◆終わり◆
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感想 1

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みんなの感想(1件)

penpen
2021.05.07 penpen

自分から転落していったんですね〜(*¯艸¯)

2021.05.07 四季

まさにそれです……。
ありがとうございます!

解除

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