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5話
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婚約破棄の後、私は自宅でガラス製アクセサリーを作り始めた。
フルベルのことを考えたくなくて、忘れたくて。集中できることを探しているうち、そこに至ったのだった。
とはいえ、最初はアクセサリーを作りたい気持ちはそれほど大きくなかった。暇潰しになれば、嫌なことを忘れさせてくれれば、くらいの感覚だった。真剣に作っている人たちからすれば失礼な輩かもしれないけれど。ただ、それは本当のことだったのだ。
しかし、段々アクセサリーを作ることにはまってしまって、今ではすっかりそれのことしか考えられなくなっている。
まるで初恋だ。
そして、また進展があり、ガラス製アクセサリーを売る店を開くことになった。開店は半年後の予定だが、既に準備は始まっている。今から備えておかなくてはならないので、気は抜けない。ただ、その忙しさは心地よい忙しさなので、この道を選んだことを後悔はしていない。
一方、フルベルはというと、婚約破棄の後リシリアと婚約し結婚したらしい。
そこまでは順調だった。
しかし、いざ結婚してみると、リシリアは自由奔放過ぎる人物だったそうだ。
家事は一切しない、気が向いた時しか喋ってくれない、一日中だらだらしている。そんなリシリアを見て、フルベルは不満しか抱かなかったそうだ。また、不満を抑えきれず注意したことでリシリアの機嫌を損ね、夫婦仲は最悪なものに。
喧嘩が絶えないようになり、最終的に離婚したそうだ。
フルベルはリシリアを愛していた。しかしリシリアは、フルベルが自分のものになった瞬間飽きた。二人の想いがそれ以上交差することはなかったようだ。
◆終わり◆
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自分から転落していったんですね〜(*¯艸¯)
まさにそれです……。
ありがとうございます!