妻の遺産をあてにするなんて論外です!

四季

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中編

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 私は諦めた。

 母親のことは私が護る、そう心を決める。

 それから一週間ほどが経過した頃、母親の病状は悪化するばかりで、命すら危うくなってきた。

 一応やって来てくれる医者はいるのだが、完全にヤブ医者で、ろくな治療法を知らない。素人の私の方がましなくらいだ。そのため、医者が来てくれていても、まったくもって改善しない。改善しそうな雰囲気すらない。

 ある日、死にかけている母親が口を開いた。

「……あなたの妹、は……本当の妹では……ない、のよ」
「母さん?」
「……あの子、は……私の子では、ない……の」
「どういうこと!?」

 前触れもなく出てきたその言葉を、すぐには理解できなかった。
 いきなりそんなことを言われても理解できるはずもない。

「あの子、は……お父さんと、浮気相手の子……なの、よ……」

 その言葉を耳にした時、よく分からないけれど納得できた。

 妙にしっくり来たような気がしたのだ。

 私と妹はあまりに違っていた。それも、何もかもが。周囲にそれをからかわれるくらい、私たちは姉妹らしくなかったのだ。けれども、もし腹違いの姉妹であったのだとしたら、それも不自然ではないのかもしれない。流れている血の半分が違っているのだから。

 あぁ、やっぱりそうだったんだ。

 根拠があるわけでもないのに、強くそう思った。
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