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貴方と出会ったのは寒い頃だった
しおりを挟む震えるくらいの寒さに
今年もまた思い出す
貴方との楽しかった頃のことを
無駄なことと知りながら
貴方と出会ったのは寒い頃だった
そして
貴方と別れたのもまた凍えてしまいそうな
そんな季節だった
貴方との記憶にはいつも
寒さがあり
この肌を刺すような感覚が寄り添っている
婚約破棄から
いくつ年が過ぎても
私の心は変わらず
今も貴方を求めている
それでもなお
貴方には会えず
すべては終わり
とうに壊れてしまった
分かってはいても……
それでも
この時期になるたび
思い出す
懐かしいあの頃
楽しかったあの頃を
貴方と出会ったのは寒い頃だった
そして
貴方と別れたのもまた凍えてしまいそうな
そんな季節だった
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