婚約破棄されましたが不幸になんてなりません。ウニになります。

四季

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婚約破棄されましたが不幸になんてなりません。ウニになります。

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 良家の娘であるアニタ・フォルガードが美しい銀髪と紅の瞳を持つ美しい女性。

 だが今日、婚約者から婚約破棄を告げられた。

「お前はホント愛想がないよなー。なんか知らんがいっつも不満げだしな。あーあ、もっと可愛い女だと期待したのになー。残念だ」

 アニタの婚約者カザンは別れしなそんなことを言った。

「あらぁ? 別れを告げられちゃったのぅ? それは残念ねぇ」

 カザンの母親もそんなことを言っていた。

 だかアニタは悲しくなった。
 カザンのことも、彼の母親のことも、好きではなかったから。

 婚約破棄の後、アニタは海岸へ行った。そこで偶然海の神と出会う。海の神は、アニタの気の毒な話を聞くと彼女に同情し、彼女にウニになる魔法をかけた。

「これできっと幸せになれるぞ」
「ありがとうございます……!」

 その後、アニタはウニとして、海の中で暮らした。

 時折海の神とも会い、いつも幸福だった。

 ちなみに、カザンはというと、婚約破棄の数日後に山道でうっかり足を滑らせた。そして、それほど高くはないが崖から転落してしまう。それにより、全治三ヶ月の怪我を負った。

 カザンの母親は夫から「なぜ息子をきちんと見張っていなかったのか!」と叱られ、さらに、離婚を言い渡されてしまった。


◆終わり◆
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