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あなたは愚かよ
しおりを挟むあなたは愚かよ
だってあなたは深く考えずに他人を傷つける
でもそれは今に始まったことではない
ずっと前から
思えばそうだったわね
あなたはいつだってわたしに対して
心ない言葉を向けていた
冷ややかな目つき
冷たい刃のような言葉
それでこの身を引き裂いて
涙がこぼれても
血が流れても
知らないふりだけをしていた……
でもね
わたしも愚かだったの
もっと早く
あなたがそういう人間であることに
気づいて
あなたから離れるべきだった
そうすれば
わたしはわたしを守ることができたのに
身も心も傷だらけになって
初めて気がつくなんて
わたしも愚か
そうよその通り
そのままの意味
わたしも聡明でなかったの
もっと早くあなたの凶悪さに気づいて
わたしはわたしを守らなくてはならなかった……
婚約破棄
思えば
あれがすべてを変えたわね
けれども良かったのかもしれない
あれがあって
泣いたけれど
辛かったけれど
あなたから解放されて
自由な翼を
広げられるようになったのだから
あなたは愚かよ
でもきっと気づかないでしょう
だから改善しないの
一向に……
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