1 / 1
婚約破棄、指輪の思い出も過去のものとなり。
しおりを挟む
今日、二人の思い出の場所であるキリタタ崖にて、婚約者から婚約破棄を告げられた。
彼はもう私と生きる気はないらしい。
迷いも躊躇いもなく、彼は、はっきりとそう口にした。
こうして私たちの関係は終わる。
帰り道。
涙をこぼしながら、彼との過去の記憶を振り返る。
過去の記憶。それは、ここ、キリタタ崖での彼との思い出だ。かつて、彼は、私をこのキリタタ崖に呼び出した。で、プロポーズし、指輪を贈ってくれたのだ。だからこそ、この場所には特別な想いがあり。この地の果てまで見えそうなキリタタ崖は、良い意味で思い出の場所だった。
彼は酷い人だ。
終焉の地として、なぜわざわざここを選んだのだろう。
彼とてここが始まりの場所だと知っているだろうに。
キリタタ崖の良い記憶は変わってしまった。
書き換えられてしまった。
ここから見る美しい自然も、今はもう、純粋には見つめられない。
指輪の思い出も過去のものとなり。
いつの日かの幸福は、涙に溶けて、流れ去った。
◆終わり◆
彼はもう私と生きる気はないらしい。
迷いも躊躇いもなく、彼は、はっきりとそう口にした。
こうして私たちの関係は終わる。
帰り道。
涙をこぼしながら、彼との過去の記憶を振り返る。
過去の記憶。それは、ここ、キリタタ崖での彼との思い出だ。かつて、彼は、私をこのキリタタ崖に呼び出した。で、プロポーズし、指輪を贈ってくれたのだ。だからこそ、この場所には特別な想いがあり。この地の果てまで見えそうなキリタタ崖は、良い意味で思い出の場所だった。
彼は酷い人だ。
終焉の地として、なぜわざわざここを選んだのだろう。
彼とてここが始まりの場所だと知っているだろうに。
キリタタ崖の良い記憶は変わってしまった。
書き換えられてしまった。
ここから見る美しい自然も、今はもう、純粋には見つめられない。
指輪の思い出も過去のものとなり。
いつの日かの幸福は、涙に溶けて、流れ去った。
◆終わり◆
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
お前は要らない、ですか。そうですか、分かりました。では私は去りますね。あ、私、こう見えても人気があるので、次の相手もすぐに見つかりますよ。
四季
恋愛
お前は要らない、ですか。
そうですか、分かりました。
では私は去りますね。
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
さようなら、あなたとはもうお別れです
四季
恋愛
十八の誕生日、親から告げられたアセインという青年と婚約した。
幸せになれると思っていた。
そう夢みていたのだ。
しかし、婚約から三ヶ月ほどが経った頃、異変が起こり始める。
妻を蔑ろにしていた結果。
下菊みこと
恋愛
愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。
主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる