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それは今から数年前のこと。
とある組織の男たちに捕まってしまっていたぼくは恐怖のただなかにいた。
ぼくは長い歴史のあるブルペントリーツ家の息子。だから狙われたのかもしれない。簡単には見捨てられないような家柄の子で、幼く抵抗するほどの腕力はなく、能力は一時的に痛みを抑えるものだけで攻撃的な能力は一切持たない。そんなぼくだからこそ人質にはぴったりだったのだと思う。
拘束され、男に見張られて、もうこのまま駄目かと思いもした。
でも違った。
ぼくが諦めかけたちょうどその時、部屋の窓ガラスが豪快に割れて。
「こんなところにたてこもるなんて~あなたたち呑気ね~」
一人の女性が入ってきた。
ふんわりした桃色の髪のその女性の手には、大きなハンマーのような武器。
「何者だ!」
「女一人でここへ来るとは! 馬鹿だな!」
「美味しくいただくぜぇ」
女性の登場に男たちは興奮を隠せない。
「ふふ、一人なのはね~」
彼女は口角を持ち上げる。
そして次の瞬間、ハンマーのような武器を振り回し始めた。
「近くに味方がいると危ないからよ~」
その攻撃力はというと、見ているだけのぼくでさえ恐怖を感じるほどのもので。だから男たちが怖くなって動けなかったのも分からないではない。
で、どうなったかというと。
室内にいた男たちは全員床に倒れている。
もう生きていないかもしれない……。
「ぼく?」
「え……あ……」
とある組織の男たちに捕まってしまっていたぼくは恐怖のただなかにいた。
ぼくは長い歴史のあるブルペントリーツ家の息子。だから狙われたのかもしれない。簡単には見捨てられないような家柄の子で、幼く抵抗するほどの腕力はなく、能力は一時的に痛みを抑えるものだけで攻撃的な能力は一切持たない。そんなぼくだからこそ人質にはぴったりだったのだと思う。
拘束され、男に見張られて、もうこのまま駄目かと思いもした。
でも違った。
ぼくが諦めかけたちょうどその時、部屋の窓ガラスが豪快に割れて。
「こんなところにたてこもるなんて~あなたたち呑気ね~」
一人の女性が入ってきた。
ふんわりした桃色の髪のその女性の手には、大きなハンマーのような武器。
「何者だ!」
「女一人でここへ来るとは! 馬鹿だな!」
「美味しくいただくぜぇ」
女性の登場に男たちは興奮を隠せない。
「ふふ、一人なのはね~」
彼女は口角を持ち上げる。
そして次の瞬間、ハンマーのような武器を振り回し始めた。
「近くに味方がいると危ないからよ~」
その攻撃力はというと、見ているだけのぼくでさえ恐怖を感じるほどのもので。だから男たちが怖くなって動けなかったのも分からないではない。
で、どうなったかというと。
室内にいた男たちは全員床に倒れている。
もう生きていないかもしれない……。
「ぼく?」
「え……あ……」
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