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前編
幼馴染みにして大親友でもあるメイリア、彼女はとても優しく魅力あふれる女性だ。
同性の私から見てもそう思うくらいだから異性からの人気もあることだろう。
彼女のような人であれば何があったとしても男に困ることはないはず。
そう思っていたのだけれど――。
「メイリア、ちょうどよかった、言いたいことがあったんだ」
「何ですか?」
「君との婚約を破棄とする!!」
その日、メイリアと私は、二人でお出掛けしていた。
街を散策して、色々な店へ行ったり美味しいものを食べたりして楽しんでいたのだ。
そんな時に、メイリアの婚約者である男性フォグレッジに遭遇。
きっと仲良しなところを見られるのだろうと思っていたら、話は意外な方向へと進んでゆくこととなった。
「え……」
「メイリア、君にはもう飽きた」
「フォグレッジさん、どうして……」
「飽きたんだ。本当にそれだけ、それだけのことだ。もう終わりにしたいんだ」
思わず口を挟んでしまう。
「そんな! どうしてですか! メイリアはこんなに素敵なのに!」
私は無関係な女だ。
なのについ言ってしまって。
気まずさを生んでしまう。
私が出ていくべきではなかった……、と思った時には手遅れで。
「何だお前、うるさい女だな。そんな面でよくメイリアの隣にいられるな。生意気な奴」
偉そうに言ってくるフォグレッジ。
性格悪いなぁ……。
やはり彼はメイリアには相応しくないかもしれない……。
「フォグレッジさん! やめてください!」
「何だと」
「彼女は! リリアは、私の親友です! 大事な人です。どうか! そんな風に言わないでください!」
「メイリア、お前、付き合う人は選べよ」
「酷いっ! なんてこと!」
「知るかよ。ま、そういうことだから、終わりだ。さよならメイリア」
「……はい、さようなら」
こうしてメイリアとフォグレッジの関係は終わってしまった。
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