感情的になって婚約破棄した身でよくもう一度なんて言えますね、恥ずかしくないのですか呆れます。

四季

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2話

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 すると彼はふぅーと息を吐き出して。

「ああ、彼女のことか。ミルレア、確かに知り合いだよ。でもきっと君が思っているような関係じゃない」
「そうですか? でも、二人で会っていたのですよね?」
「昔の知り合いでさ。たまに会うんだ。でもそういう関係じゃないよ」
「でも、キスしていたと聞きましたけど……」

 すると突如彼は目を剥く。

「はぁ!? 何なんだよ! しつこいな! いい加減にしてくれよ!!」

 いきなり激しく言い放たれたので驚いて固まってしまった。

「お前いい加減にしろよ! 他の女? ちょっとくらいいいだろ! 会うくらい好きにさせてくれよ!! 鬱陶しいんだよ、恋人面しやがって!! 婚約者の座はお前に渡してやってんだから黙ってろよ」

 きょとんとしてしまっているうちにも話は続く。

「あ、そうだ。婚約、破棄するわ! そうだ、簡単なことだったな、そーういうこと! じゃ、婚約は破棄で!」

 しかも終わりを告げられてしまった。

 やらかしたのは貴方じゃないの! と思いつつも、私はそれを受け入れた。

 そうするしかなかったのだ。

 こうしてエレルレッゼとは別れることとなったのだった。

 ――その後私はどうしたかというと。

 料理人への道を歩むことを選んだ。

 始まりの時期は少々遅れてしまったけれど。それでも何事にも遅すぎるということはないものだ。そう考えたので、自分が進みたい道へ進むことを決めたのである。

 で、有名料理人の下で修行を重ね、やがて料理人としての評価を得ることに成功した。

 ちょうど私は成功し始めた頃。

「久しぶりだな! 覚えているか?」
「エレルレッゼさん」
「そう! 正解! ああ~やっぱお前も実はまだ愛してくれてたんだな~良かった。じゃ、早速だが……もう一回婚約しよう!」
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