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1話「告げられた言葉」
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「マリー・アカツカ! 精霊だなんだと訳が分からないことばかり言う貴様とはやっていけん! よって、婚約は破棄とする!!」
婚約者ドボスは突然宣言した。
私たちは家同士が決めた婚約者。しかしながら仲が悪かったわけではない。一緒にいたり話したりすればそこそこ楽しく、関係性は悪くない方だと思っていた。
でもそれは私の勘違いだったようだ。
「待ってください、それはさすがにいきなり過ぎます」
「さっさと出ていってくれ!」
「それに、精霊の話は昔からしていましたよね? なぜ今になってそれを理由に婚約破棄など」
「うるさい! 去れ!」
何を言っても意味がなさそうだ……。
ということで、私はドボスの前から去ることにした。
彼への未練はない。
いきなり切り捨てられた悲しさはあるけれど。
でも、もういい!
悪く言われてまで彼にしがみつく気はない。
ひとまず実家へ帰ろう。この後について考えるのはそれからで良い。何も今すぐ考えなくても。幸い私の親は良き理解者だ、きっと私を悪くは言わないだろう。一旦親のところへ帰り、それから、これからについて考える。それが最善なはず。
そうしてドボスの家から去ったのだが、その帰り道……。
婚約者ドボスは突然宣言した。
私たちは家同士が決めた婚約者。しかしながら仲が悪かったわけではない。一緒にいたり話したりすればそこそこ楽しく、関係性は悪くない方だと思っていた。
でもそれは私の勘違いだったようだ。
「待ってください、それはさすがにいきなり過ぎます」
「さっさと出ていってくれ!」
「それに、精霊の話は昔からしていましたよね? なぜ今になってそれを理由に婚約破棄など」
「うるさい! 去れ!」
何を言っても意味がなさそうだ……。
ということで、私はドボスの前から去ることにした。
彼への未練はない。
いきなり切り捨てられた悲しさはあるけれど。
でも、もういい!
悪く言われてまで彼にしがみつく気はない。
ひとまず実家へ帰ろう。この後について考えるのはそれからで良い。何も今すぐ考えなくても。幸い私の親は良き理解者だ、きっと私を悪くは言わないだろう。一旦親のところへ帰り、それから、これからについて考える。それが最善なはず。
そうしてドボスの家から去ったのだが、その帰り道……。
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