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しおりを挟む私には婚約者がいた。
彼の名はウォリス。
私たちは特別深い仲ということはなかったけれど、関係が悪いものかというとそうでもなく、それなりに良い関係を保てていた。
だが、婚約から数ヶ月が経った頃、私は知ってしまう。
ウォリスが私の妹であるルルナと毎日のように二人で会っていることを。
私は彼にその話を振った。
何がどうなっているのか知りたかったのだ。
だがそれが彼を激怒させてしまった。
「はぁ!? 悪いのかよ!?」
こちらは落ち着いたトーンで話している。
なのに彼は怒る。
それが理解できない、なぜそうなるのか。
「ですから、その、説明を……」
「あーもーうぜぇな! でもまぁいい、この機会に言ってやる」
「はい」
「お前との婚約は破棄する!!」
「ええっ」
私はただ説明してほしかっただけ。
でも切り捨てられてしまった。
彼にとって私は既に不要なものだったのかもしれない。
「俺はなぁ、お前よりルルナの方が良かったんだよ。だっさいお前よりルルナと婚約したかったんだ、本当は、な」
「そうでしたか……」
「そうさ。でもこれまでは我慢してやってきた。だが! ルルナと会うことすら許さねぇと言われるなら! もう我慢はできねぇ! そんなこと言われるくらいなら、お前との関係なんて終わりにしてやるっ!!」
ウォリスは熱く語り、それから静かに「じゃ、そういうことだから、出てってくれ」と呟くように言った。
私とウォリスの婚約は破棄となった。
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