婚約者を妹に奪われもやもやするので魔法を使って発散していたところ、とある青年の目にとまり、人生は思わぬ方向へ進んでいくこととなりました。

四季

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1話「告げられた」

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 その日、私は妹であるカルタロッタから告げられた。

「お姉さま! ウルリフ様はいただきますわよ!」

 最初はよく意味が理解できず戸惑っていたのだが、少しして気づく。私の婚約者を貰うと言っているのだと。ウルリフというのは私の婚約者である男性の名だ。

「え。待って、どういう意味……」
「まだ知りませんの? 相変わらずトッロイですわね」
「何の話なの?」
「だ! か! ら! ウルリフ様はわたくしの婚約者になったんですわよ!」

 これには言葉を失った。

 この婚約は彼が望んだものだった。彼が強く望み、それに応える形で、私はそれを受け入れたのだ。

 なのに彼はカルタロッタに乗り換えたというのか?

「ウルリフ様、トッロイ貴女よりわたくしの方が好きだそうですわよ」
「ええ……」
「夢みていたでしょうに、残念でしたわね」

 カルタロッタの西洋人形のような顔が黒い笑みに濡れる。

「では、わたくしはこれで。これからウルリフ様とデートがありますので」

 彼女は流れるような足取りで去っていく。

 その後私は親のところへ行きその話が事実なのかどうかを確認したのだが……事実だった。

 あぁ、なんてこと。
 どうしてこんなことになってしまったのだろう。
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