怪しい術って……ただの魔法ですよ? それで婚約破棄とは無知を晒しているようなものですね。~そして溺愛されることとなる~

四季

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3話「意外な進展」

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 ◆


 それから数年、魔法騎士団で働いていた私はある宴で出会ったことをきっかけに若き国王に気に入られ、やがて彼と結ばれることとなった。

 慣れた魔法騎士団にいたかったので最初のうちは断っていたのだけれど、逃げきることはできなかった。

 相手が国王なので仕方ないとも言えるのだが……。

「君が僕のところに来てくれて嬉しいよ」
「これからよろしくお願いいたします」
「いやぁ、これなかなか。冷ややかだね。驚いたよ」
「すみません」
「いやいや! そういうクールなところが好きなんだ」

 魔法騎士団から国王のもとへ。
 私の人生はよく分からない。

 その後、私は国王に可愛がられ、大切に扱われるようになった。

 たまに魔法で戦いたくなってうずうずしてしまうが……まぁ、それは、今は必要ないものだから忘れよう。

「この前言っていたお花、持ってきたよ」
「あ、本当ですね」
「どう? 綺麗?」
「思っていたより小さな花ですが、可愛いです。ありがとうございます」

 彼はいつも私を楽しませようとしてくれる。
 毎日のように何かを持ってきて見せてくれるのだ。

「これ、噂の硝子細工」
「綺麗……!」

 彼の配慮には感謝しかない。

「君にあげるよ」
「えっ」
「貰ってくれるかい?」
「え、あの、えとと……いいんですか……?」
「もちろん!」
「やった! 嬉しいです、ありがとうございます」

 私はこれからも彼と共に生きてゆくだろう。
 その道の先には光があるはずだ。

「虹色に光って……綺麗ですよね、この硝子細工」
「分かる!?」
「はい、もちろん分かります」
「理解があって嬉しいなぁ」

 ちなみに元婚約者のオールグレーはというと。

 私が国王の妻になるや否や、嘘ばかりの悪口を並べ言い触らそうとした。
 が、それにより王妃を侮辱した罪で拘束されて。
 罰として鞭打ち五百回をされた後に、一族まとめて処刑された。


◆終わり◆
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