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私、ベリルには、二人の妹がいる。
二つ年下の妹は、可憐な容姿の持ち主。赤茶色の少しばかりうねった髪を持ち、声質も愛らしいもので、小動物のような雰囲気を漂わせる少女。
五つ年下の妹は、青く染め上げた水晶のような瞳と真っ直ぐな長い金髪を生まれながらにして持っていて、大人たちから天使と呼ばれるような少女。
二人にはそれぞれの魅力がある。
雰囲気は違うけれど、それぞれ違った魅力があるのだ。
けれども、姉妹の中で私だけは、平凡な女。美しい髪があるわけではなく、整った容姿というわけでもない。声だって平均的な女性のそれ。通りかかった人が振り返るような魅力は、私にはない。
それに、妹二人にはある上品さも、私にはなかった。
私は子どもの頃から外遊びが好きで、よく原っぱを駆け回っていた。そんな私を見て、人々は『野蛮娘』というあだ名を付けた。もちろん、悪い意味で。
私はいつも妹たちと比べられた。親も、親戚も、知人も。誰もが妹たちと比べて私を悪く言う。妹たちには配慮をしても、私には配慮はない。誰も、私を、心のある一人の人間とは見ていなかったのだ。私が傷ついていることも、皆気づいていなかったのだろう……恐らく。
そんな私だから、恋人などおらず。
二十歳になった年の春、色気がなさ過ぎる私を心配した親が勝手につれてきたカルペンという青年と婚約することとなった。
婚約者同士となった私とカルペンは同居を開始。カルペンの親の家が豪邸だったため、私もそこへ住ませてもらうこととなったのだ。カルペンが提案してくれてのことであった。
二つ年下の妹は、可憐な容姿の持ち主。赤茶色の少しばかりうねった髪を持ち、声質も愛らしいもので、小動物のような雰囲気を漂わせる少女。
五つ年下の妹は、青く染め上げた水晶のような瞳と真っ直ぐな長い金髪を生まれながらにして持っていて、大人たちから天使と呼ばれるような少女。
二人にはそれぞれの魅力がある。
雰囲気は違うけれど、それぞれ違った魅力があるのだ。
けれども、姉妹の中で私だけは、平凡な女。美しい髪があるわけではなく、整った容姿というわけでもない。声だって平均的な女性のそれ。通りかかった人が振り返るような魅力は、私にはない。
それに、妹二人にはある上品さも、私にはなかった。
私は子どもの頃から外遊びが好きで、よく原っぱを駆け回っていた。そんな私を見て、人々は『野蛮娘』というあだ名を付けた。もちろん、悪い意味で。
私はいつも妹たちと比べられた。親も、親戚も、知人も。誰もが妹たちと比べて私を悪く言う。妹たちには配慮をしても、私には配慮はない。誰も、私を、心のある一人の人間とは見ていなかったのだ。私が傷ついていることも、皆気づいていなかったのだろう……恐らく。
そんな私だから、恋人などおらず。
二十歳になった年の春、色気がなさ過ぎる私を心配した親が勝手につれてきたカルペンという青年と婚約することとなった。
婚約者同士となった私とカルペンは同居を開始。カルペンの親の家が豪邸だったため、私もそこへ住ませてもらうこととなったのだ。カルペンが提案してくれてのことであった。
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