今宵もまた

四季

文字の大きさ
1 / 1

今宵もまた

しおりを挟む
あぁ 今宵もまた
囁くのね

「消してしまえ」と

あぁ 今宵もまた
嘯くのね

「愛している」と

すべては幻想
この手では掴めぬもの
すべては偽り
この指では触れられぬもの

耳元で囁かれる言葉は
優しければ優しいほど
胸の奥に突き刺さって
永遠に癒えぬ傷を作る

あぁ 今宵もまた
囁くのね

「終わらせてしまえ」と

あぁ 今宵もまた
嘯くのね

「抱き締めたい」と

何もかも捨て去った後で
見上げた夜の空
いつになく美しかったこと
誰にも言えなくて

壊れ出した世に
別れ告げようともがき
この手に与えられたのは
形なき言葉

あぁ 今宵もまた
囁くのね

「消してしまえ」と

でも
それもこれが最後

その声はもう聞かないの
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

貴方が望むなら死んであげる。でも、後に何があっても、後悔しないで。

四季
恋愛
私は人の本心を読むことができる。 だから婚約者が私に「死んでほしい」と思っていることも知っている。

婚約破棄、別れた二人の結末

四季
恋愛
学園一優秀と言われていたエレナ・アイベルン。 その婚約者であったアソンダソン。 婚約していた二人だが、正式に結ばれることはなく、まったく別の道を歩むこととなる……。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

奪った代償は大きい

みりぐらむ
恋愛
サーシャは、生まれつき魔力を吸収する能力が低かった。 そんなサーシャに王宮魔法使いの婚約者ができて……? 小説家になろうに投稿していたものです

私は身を引きます。どうかお幸せに

四季
恋愛
私の婚約者フルベルンには幼馴染みがいて……。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

処理中です...