生まれ落ちた

四季

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生まれ落ちた

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地上へ生まれ落ちた魂を
すくい上げるのは誰の手か

地表へ生まれ落ちた生命を
抱き上げるのは誰の手か

何もかも押し流すような
長雨の後に
その生命はこの地へと舞い降り
小さな芽を出す

地上へ生まれ落ちた魂が
すくい上げられるのはいつか

地表へ生まれ落ちた生命が
抱き上げられるのはいつか

迷宮を抜け
やがてたどり着く場所で
雨が止むのを待ち
誕生という名の記念日を待っている

幼子を抱き
手ですくい上げた

暁に

その物語の幕は上がり
そして始まる

祝福を待ち
幸福を望む
人の世に生まれ落ちる新たな魂

それを人は呼ぶ

奇跡と

地上へ生まれ落ちた魂を
すくい上げるのは誰の手か

地表へ生まれ落ちた生命を
抱き上げるのは誰の手か
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