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婚約破棄でも何でもどうぞ。お好きなように。
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「君みたいな雑なところが多過ぎる女性とは生きていけないよ。よって、婚約破棄させてもらう」
婚約者ヴェイグは何の躊躇いもなく私にそう告げた。
整った目鼻立ち、宝玉のように美しい紅の瞳、そして生糸のような銀髪。美しい容姿を生まれ持っているヴェイグだが、人気で育ってきたこともあってか、他者への評価が非常に厳しいところがある。
「いきなり過ぎませんか」
「何を言いだすんだい、意味が分からないよ。君のような女性とは共になんて生きていけない、だから婚約破棄する、それだけのことさ。むしろ優しいだろう?」
私は内心溜め息をつく。
そして、一礼だけして、ヴェイグの前から去った。
◆
ヴェイグと離れた後、私がどうなったか?
答えは簡単。
狩人をしているオブラーベンという男性と結婚した。
彼が家にいる時間は長くはない。けれども彼は帰ってきた時には温かく接してくれる。私を大切にしてくれる。それに、ヴェイグみたいに雑だ何だと私を悪く言うこともしない。
だから今は幸せ。
オブラーベンと生きられて良かった。
ちなみにヴェイグはというと、あの後屋敷で働くメイドと親しくなり過ぎて一線を越えてしまい、それが親にばれて勘当されたらしい。
また、屋敷へ立ち入ることさえも禁止とされてしまったらしく、今は蓄えを崩しながら貧しい旅人をしているとの話だ。
◆終わり◆
婚約者ヴェイグは何の躊躇いもなく私にそう告げた。
整った目鼻立ち、宝玉のように美しい紅の瞳、そして生糸のような銀髪。美しい容姿を生まれ持っているヴェイグだが、人気で育ってきたこともあってか、他者への評価が非常に厳しいところがある。
「いきなり過ぎませんか」
「何を言いだすんだい、意味が分からないよ。君のような女性とは共になんて生きていけない、だから婚約破棄する、それだけのことさ。むしろ優しいだろう?」
私は内心溜め息をつく。
そして、一礼だけして、ヴェイグの前から去った。
◆
ヴェイグと離れた後、私がどうなったか?
答えは簡単。
狩人をしているオブラーベンという男性と結婚した。
彼が家にいる時間は長くはない。けれども彼は帰ってきた時には温かく接してくれる。私を大切にしてくれる。それに、ヴェイグみたいに雑だ何だと私を悪く言うこともしない。
だから今は幸せ。
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ちなみにヴェイグはというと、あの後屋敷で働くメイドと親しくなり過ぎて一線を越えてしまい、それが親にばれて勘当されたらしい。
また、屋敷へ立ち入ることさえも禁止とされてしまったらしく、今は蓄えを崩しながら貧しい旅人をしているとの話だ。
◆終わり◆
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