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思い出の海を見に来た
しおりを挟む婚約破棄と告げられて
ただ辛くて
ただ悲しくて
思い出の海を見に来た
こんなことをしても
意味なんてないと
より辛くなるだけだと
気づいていた
知っていた
感じていたのに
どうしても足が止められなくて
それゆえそのまま
見に来てしまった
海を
あなたとの思い出の地を
あの頃は楽しかったと
強く思う
そして
あなたを想う
すべては過ぎ去った後
もはや何をすることもできない
でもそれでも
戻りたいと
帰りたいと
そう思ってしまう部分は
どうしてもあって
あなたの傍にいたかった
あなたの隣にいたかった
こぼれる涙が
宙をかけて落ちた
雫はもう戻らない
どこにあるのかすら分からない
婚約破棄と告げられて
ただ辛くて
ただ悲しくて
思い出の海を見に来た
愚かだと思いながらも……
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