エルフと人間の架け橋になろうとした彼女でしたが……人間との婚約は破棄となってしまいました。

四季

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後編

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 そして、やがて――。

「リリア、君との婚約は破棄する」

 いつの間にやらその気になってしまっていたプトレスはリリアとの関係を切ることを選ぶ。

「そんな……」
「やはり妻は人間が良い、エルフも悪くはないけれど……でも、やはり、どうしても人間がいいんだ」
「そうですか……」
「では。さようならリリア」

 プトレスはウルレリネを選んだ。

 切り捨てられたリリアは泣きながらエルフの村に帰った。その後彼女の身に起きたことを知ったエルフたちは激怒。エルフらは人間に対して悪い印象を抱くこととなる。

「こんな可愛い子になんてこと……」
「信じられないわよね」
「酷すぎる! リリアちゃんに! 心ないことをして!」
「人間ってわりぃやつなんだなぁ」
「最低たす! ぶちのめしてやりたいのたす!」

 そしてついに動くエルフたち。
 彼ら彼女らはプトレスら人間の国へ殴り込み――そして人々を蹂躙した。

 ただし、当事者であるプトレスとウルレリネはすぐには殺されず、エルフらに拘束される。

 その後二人が別々の部屋で拷問を受け、長い地獄のような日々を経て処刑された。

 以降、リリアはエルフたちの村にて穏やかに暮らした。

 友人に囲まれ。
 温かな人たちに護られ。
 愛する人と出会い。

 幸せに生きた。


◆終わり◆
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