婚約と婚約破棄を繰り返す彼は、北の魔女によって姿を変えられてしまいました。

四季

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後編

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「チキンにされて食べられたって」
「ま、ざまぁね」
「本当だわ! そうなって当たり前よ!」
「罰を!」

 成功したと知った女性たちは喜んだ。

 それからというもの、女性たちは幸せを掴むことができたようだ。

 一度傷ついても未来へ。
 確かに進み始めているようである。

 ちなみに。
 私もまた良い縁を得ることができた。

「そっかぁ、そんな変わった人もいるんだね~、婚約破棄し続けるとか」
「そうよ」

 今、私には、夫がいる。

 背は高く、しかし優し気で圧はかけてこない――そんな人だ。

 刺激的な恋をしたわけではないけれど。でも一緒にいてホッとできる、まるで家族のような存在だ。私にとってはとても良い人である。

「あり得ないなぁ、そんなの」
「ね。皆彼に怒っていたわ」
「でも魔女にチキンにされるとか、凄いな」
「そうね」
「魔法って本当何でもありなんだね~」
「そうみたい」

 レヴィンに振り回されたのは厄介だったけれど、良い人と巡り会えたのはとても幸運だった。
 もうレヴィンとのことなんて気にならないくらい、今は幸せを感じられている。

「使ってみたいなぁ~」
「あはは、そうね」
「でも特別な人しか使えないからなぁ、魔法」
「私もできないわよ」
「憧れるな~」
「いつか実際に目で見てみたいわよね」
「それ!」


◆終わり◆
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