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11話「あれから三年」
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あれから三年。
私とローテの交流は今も続いている。
「見て! この殻、飾りにしてみたの!」
「あぁ、いいね」
胸に輝く透明な欠片のペンダント。それは、かつてローテに連れて行ってもらったあの浜辺で手に入れた、代わりのない宝物。そして、彼からの贈り物でもある。ただの欠片だったものを自力でペンダントにしてみた。
個人的に、とても気に入っている。
「三つ編みのドラゴンの奥さん、また来てくれるかしら」
「来てくれると思うよ」
私はあれから人の世を捨て、ローテの暮らす世界へと足を踏み込んだ。
後悔はない。むしろ、これこそが私の歩むべき道だったのだと、胸を張って言える。人生なんて人それぞれ、色々だ。十人いれば十個の道がある。そこに正解も不正解もありはしないはずだ。
「前にね、木の実の殻の飾りを気に入ってくれてね、それでたくさん買ってくれたの!」
「その話はもう百二回目だよ」
「ごめんごめん。でも言いたくなってしまうの、嬉しかったから」
私はローテと二人で暮らし始めた。そして、私は飾りを作ることを仕事のようにしている。もっとも、仕事といっても趣味から少しはみ出た程度でしかないのだけれど。けれども、何もすることがないよりかは、毎日が充実していると感じることができる。だから私にとっては意味がある。
時折近所のドラゴンが訪ねてきて私の作品を見てくれる。
それもまた生きがいの一部となっている。
「でも、まさか君がこちらの世界に居座るようになるなんて、意外だったよ」
ローテはそんなことを言うが、この未来を予想していなかったのは彼だけではない。私もまた、こんな未来が待っているとは知らなかったうちの一人。普通に結婚して、誰かの妻になって、子どもが生まれたり。そんな人生かと、漠然と思っていた。
「あの時は無理を言って悪かったわね……」
「まったくだよ、人間を住まわせる許可を取る手間が凄かった」
ローテには色々迷惑をかけてしまった。
申し訳なかったと思っている。
「でも皆優しくて良かったわ!」
「君がドラゴンたちと打ち解けられて安心したよ」
私はこれからもこの世界で生きていく。
少なくとも今はそう思っている。
もしかしたら将来人間ゆえの苦労があるかもしれないが、それでも、ローテといれば乗り越えて生きてゆけるような気がする。
◆終わり◆
私とローテの交流は今も続いている。
「見て! この殻、飾りにしてみたの!」
「あぁ、いいね」
胸に輝く透明な欠片のペンダント。それは、かつてローテに連れて行ってもらったあの浜辺で手に入れた、代わりのない宝物。そして、彼からの贈り物でもある。ただの欠片だったものを自力でペンダントにしてみた。
個人的に、とても気に入っている。
「三つ編みのドラゴンの奥さん、また来てくれるかしら」
「来てくれると思うよ」
私はあれから人の世を捨て、ローテの暮らす世界へと足を踏み込んだ。
後悔はない。むしろ、これこそが私の歩むべき道だったのだと、胸を張って言える。人生なんて人それぞれ、色々だ。十人いれば十個の道がある。そこに正解も不正解もありはしないはずだ。
「前にね、木の実の殻の飾りを気に入ってくれてね、それでたくさん買ってくれたの!」
「その話はもう百二回目だよ」
「ごめんごめん。でも言いたくなってしまうの、嬉しかったから」
私はローテと二人で暮らし始めた。そして、私は飾りを作ることを仕事のようにしている。もっとも、仕事といっても趣味から少しはみ出た程度でしかないのだけれど。けれども、何もすることがないよりかは、毎日が充実していると感じることができる。だから私にとっては意味がある。
時折近所のドラゴンが訪ねてきて私の作品を見てくれる。
それもまた生きがいの一部となっている。
「でも、まさか君がこちらの世界に居座るようになるなんて、意外だったよ」
ローテはそんなことを言うが、この未来を予想していなかったのは彼だけではない。私もまた、こんな未来が待っているとは知らなかったうちの一人。普通に結婚して、誰かの妻になって、子どもが生まれたり。そんな人生かと、漠然と思っていた。
「あの時は無理を言って悪かったわね……」
「まったくだよ、人間を住まわせる許可を取る手間が凄かった」
ローテには色々迷惑をかけてしまった。
申し訳なかったと思っている。
「でも皆優しくて良かったわ!」
「君がドラゴンたちと打ち解けられて安心したよ」
私はこれからもこの世界で生きていく。
少なくとも今はそう思っている。
もしかしたら将来人間ゆえの苦労があるかもしれないが、それでも、ローテといれば乗り越えて生きてゆけるような気がする。
◆終わり◆
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