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3話
しおりを挟むそしてポトッフと相手女性から慰謝料をもぎ取ることに成功した。
ポトッフとの未来は絶たれた。
でも償いのお金は支払ってもらえたのでまだ良い方ではないだろうか。
そういえば、一度、ポトッフが「なんてことしてくれるんだ!」と我が家に殴り込もうとしてきたことがあった。が、それは、近所の人の通報によって解決した。騒ぎに違和感を覚えた近所のおばさんが速やかに治安維持組織へ連絡してくれたのだ。
◆
あれから数年が経った。
私は親戚のお姉さんの紹介で知り合った整った容姿の青年と結婚した。
正直見た目としてはつり合っていないと思う。
でも彼は私を大層気に入ってくれて「ゆくゆく結婚したい」とまで言ってくれて。
そうして縁は太いものとなり、最終的には結ばれたのであった。
……そうそう、そういえば。
私が幸せになれた一方でポトッフは残念なことになったようだ。
あの時裏でこそこそやっていた女性とは別の紹介で知り合った女性と結婚したそう。しかし、女性がいないところで、子どもにストレス発散のため暴行を加えていて。それが明らかになったことで女性から「貴方とは生きていかない!」と言われてしまったらしい。そこから離婚まではあっという間だったそうだ。
彼は暴行罪で捕まり、生涯労働刑に処された。
つまり彼は人権を失ったのである。
ポトッフはもう人間ではない――いや、姿かたち自体は人間なのだが――扱いとしては人間ではないというものになったのだ。
彼が幸せになることはきっともうない。
◆終わり◆
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