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後編
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結果から言おう。
私は幸せになり、彼は残念なことになった。
あの後私は領主の子息である一人の青年と知り合った。共通の趣味があったこともあってあっという間に仲良くなった私と彼は将来を誓うまでに発展。そして皆に祝福されながら結婚した。
結婚式の日に母が喜んで泣いてくれていたのが印象に残っている。
一方アルミネはというと、あの時の女性との将来を強く考えていたようだが、彼が結婚をやたらと口にするようになると女性は段々冷たくなっていって――やがて逃げられてしまったそうだ。
置き土産は病気。
アルミネは女性から病気を貰ってしまっていたようで、今はその治療に専念するしかない状態らしい。
惚れた女性には逃げられ、なかなか治らない病気だけ移され。
アルミネの今はあまりにも情けなく残念なものとなっている。
ただ、その女性も幸せにはなれなかったようで、アルミネから逃げた後少しして怪しい組織の男に惚れてしまい頼みを断れなくなり闇商人に売り飛ばされることとなったのだとか。
アルミネも、女性も、結局穏やかな幸せは掴めなかった。
私の一人勝ちである。
◆終わり◆
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