魔法少女はその姿を知った婚約者に婚約破棄される。~ならばもう貴方のことは護りません~

四季

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後編

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 ◆


 その後、エルベルスが悪に襲われているところをサラが見かけるという機会があったのだが。

「さ、サラ! ちょうどよかった! 助けてくれ! お願い、襲われているんだ、頼む……頼む! その力で助け――ぎゃああああああああああ!!」

 サラはエルベルスを護らなかった。

 エルベルスは悪に滅ぼされ。
 魂ごとその場で食べられて生を終えた。

 サラはこれまで人を見捨てるようなことはしてこなかったけれど――かつて己を強く批判し切り捨てたエルベルスを救うほど優しくもなかった。


 ◆


 それから数十年が経ち、サラもついに魔法少女を引退。

 エルベルスに捨てられた数年後に出会って結婚した夫やその間の子らに囲まれ、今の彼女は穏やかに暮らしている。

 都会からは少し離れた自然の残った地域にて、自然の匂いと優しい風に包まれながら、大事な夫を支える主婦として生活している。


◆終わり◆
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