何度も悩んだわ あなたに婚約破棄を告げられてから

四季

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何度も悩んだわ あなたに婚約破棄を告げられてから

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何度も悩んだわ
あなたに婚約破棄を告げられてから

わたしもう消えてしまおうかと
わたしもう去ってしまおうかと

……この世から

だってそうでしょう?
生きている価値などわたしにはないのだから
その方が消費せずに済むし
その方がきっと効率的だって
どうしてかな?
つい考えてしまうの
生きていてもきっと明るい未来なんてない
そう考えてしまう

何度も悩んだわ
あなたに婚約破棄を告げられてから

わたしもう消えてしまおうかと
わたしもう去ってしまおうかと

……この世から

それでもわたしは
死を選ぶことはできなかった
それはまだこの世に
微かな未練があったからで
言葉で言い表すのは難しいことよ
でも未練は確かにあるの

それが我が身をぐるぐる巻きにして縛りつける

――この世界に

いつかやむ雨と知っていても
やむまで待ってはいられない
そんな気持ちになってしまうの
どうしても
どうしても
馬鹿げていると分かっていてもなお
求めてしまう
効率的な終焉を
欲してしまう
本質的な解放を
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