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2話
しおりを挟む「お義母さん……一つよろしいでしょうか?」
「何よ」
「今まで色々私に嫌な思いをさせてきたこと、せめてそれは謝ってください」
言うと、彼女は馬鹿にしたように笑った。
「なーに言ってるのよ! 馬鹿ね! 謝れ? ふっざけてんじゃないわよ、クソ女が。調子に乗って」
「では……謝っていただけないのでしたら、これらの情報を世に出すこととします」
私は前に貰った手紙数枚を出して見せる。
「はぁ!? 何のつもり? 脅しているつもりなの?」
「……謝っていただきたいだけです」
本当に、それだけなのだ。
謝罪が欲しいだけ。
それ以上は何も望まない。
「はん! 分かったわ! そうやって婚約破棄をなくそうとしているのでしょう!?」
「それは違います。婚約破棄は受け入れます」
「言ってるだけ、ね! まるばれよ!」
「私は最後に謝っていただきたいのです、ずっと傷ついてきたので」
私は本心を伝えた。
それがこの気持ちを感じ取ってもらう最良の方法だろうと思って。
でも――無意味だった、彼女は察してなどくれず。
「嫌よ! 絶対謝らないわ! だって悪いことなんてしていないもの、事実を言っただけだもの。晒せるものなら晒してみれば!?」
――最後まで、歩みよってはくれなかった。
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