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前編
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私リリアナと婚約者アズールは、親同士の話し合いで婚約した男女だ。
事情は事情だが、一応、本人同士も婚約に納得してはいた。
互いのことも嫌ってはいなかった。
だが、婚約から二ヶ月も経たないうちに、アズールの行動に不審な点が多いことに気づく。調査員に頼み調査したところ、アズールがヴェララという町娘と定期的に二人で会っていることが判明した。
私は両親と共に、二人を呼び出す。
「アズールくん。君、そちらの娘さんと定期的に会っているそうだね」
最初に口を開いたのは私の父。
「あ、はい、まぁ……。でも! 友人のようなもので! 濃厚な関係ではありません」
「これを見てもそう言えるか?」
「なっ……!」
父が出したのは、二人でカップル用の宿泊所へ入っていく瞬間の写真。
「どうしてそんなものを」
「こんなところへ行って、それでもなお、大人の関係になっていないと言えるのか?」
「……すみません、嘘をつきました」
「認めるか」
「はい……認めます。ちょっとした出来心で、やらかしてしまいました」
事情は事情だが、一応、本人同士も婚約に納得してはいた。
互いのことも嫌ってはいなかった。
だが、婚約から二ヶ月も経たないうちに、アズールの行動に不審な点が多いことに気づく。調査員に頼み調査したところ、アズールがヴェララという町娘と定期的に二人で会っていることが判明した。
私は両親と共に、二人を呼び出す。
「アズールくん。君、そちらの娘さんと定期的に会っているそうだね」
最初に口を開いたのは私の父。
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