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婚約破棄を告げられたあの日
しおりを挟む婚約破棄を告げられたあの日
貴方の後ろで小さくなって黒く笑っていた
あの女の顔が
どうしてか今も忘れられないの
あの笑みは
明らかに私へと向けられたものだった
確かなことよ
だって勝ち誇ったような
黒ずんだ笑みだったもの
ただ単なる笑顔なら
あそこまで黒くはない
ただ単なる笑顔なら
雨上がりの濁った水みたいな
そんな匂いはしないはず
婚約破棄を告げられたあの日
貴方の後ろでかわい子ぶって黒く笑っていた
あの女の顔が
なぜだろう今も脳から消えないの
あの笑みは
明らかに私へ向けられた刃だった
確かなことよ
だって貴女は下と言っているような
泥にまみれた笑みだったもの
彼女のそんな黒い部分に
貴方は気づきもせず
ただ彼女に惹かれて
そちらへと行ってしまったのね
いつか真実に気づくかしら?
あの女の本当の姿に
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