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大好きだったんだ、君のこと。……ううん、たとえ婚約破棄されても、今も好きなんだ。
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大好きだったんだ、君のこと。
……ううん、たとえ婚約破棄されても、今も好きなんだ。
君は「貴方と生きてゆくのは嫌、無理」と言って僕との婚約を破棄したよね。
君の心は理解しようと思うよ。
君に無理はしてほしくないから、本当のことを言ってもらえて良かった。
でも……。
やはりどうしても切なさはあるよ。
君と初めて出会ったのは西の塔で開かれた星を見る会だったよね。そのロマンチックな雰囲気もあってかもしれないけれど、僕はすぐに君を好きになった。声をかけてくれた君は、星空よりも綺麗で、女神様みたいに見えたんだ。
だから、君と婚約できた時は嬉しかったな。
でも、もうあの時見ていた光は消えて、君は手に入らないものになってしまった。
人生って難しい。
手に入れかけても簡単に失われてしまうから。
ただ、これだけは言わせてほしい。
今も君のことが好きだよ。
いつまでも。
永遠に君を愛しているよ。
たとえ君が僕を愛さなくても、ね。
◆終わり◆
……ううん、たとえ婚約破棄されても、今も好きなんだ。
君は「貴方と生きてゆくのは嫌、無理」と言って僕との婚約を破棄したよね。
君の心は理解しようと思うよ。
君に無理はしてほしくないから、本当のことを言ってもらえて良かった。
でも……。
やはりどうしても切なさはあるよ。
君と初めて出会ったのは西の塔で開かれた星を見る会だったよね。そのロマンチックな雰囲気もあってかもしれないけれど、僕はすぐに君を好きになった。声をかけてくれた君は、星空よりも綺麗で、女神様みたいに見えたんだ。
だから、君と婚約できた時は嬉しかったな。
でも、もうあの時見ていた光は消えて、君は手に入らないものになってしまった。
人生って難しい。
手に入れかけても簡単に失われてしまうから。
ただ、これだけは言わせてほしい。
今も君のことが好きだよ。
いつまでも。
永遠に君を愛しているよ。
たとえ君が僕を愛さなくても、ね。
◆終わり◆
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