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前編
しおりを挟む一年前、私は婚約破棄された。
当時の婚約者であったローラインが一方的に破棄を告げてきて、それで婚約破棄となったのだ。
そして今、私は、もうすぐ結婚する人がいる。
その人の名はプロテス。
彼はとても面白い人で、彼と出会った人生が変わったと思っているくらい私に影響を与えた人だ。
だが最近悩みがある――それは、ローラインがやたらと接近してきていることだ。
事の始まりは、プロテスと婚約して間もない頃彼がたびたび私の前に現れるようになったことだった。
とはいえ初期は「他の男にもう手を出してるんだってね」とか「緩すぎ、あり得ないなぁ」とか言ってくるだけだった。突然私の前に現れては声をかけてくる、というだけのことだった。
しかし徐々に行動はエスカレート。
私とプロテスの行きつけの店に泥が撒いたり、歩いていた私に謎の液体をかけたり、二人それぞれの自宅前のポストに傷をつけたり――被害は増えていった。
そこでプロテスは反撃に出ることにした。
彼は魔法兵を一人雇ってくれて。
その力で次に機会があれば反撃することにしたのだ。
「本当にやるつもり? プロテス」
「ああ、やる」
「そんなことをして、復讐されないかしら……」
「大丈夫。こちらには権力があるから」
明日、私は餌になる。
私が彼を引き寄せる。
そしてプロテスのもとへと連れてゆく。
それさえできれば、私の役割は終わる。
そこからはもうプロテス任せ。そして、彼が協力を依頼している魔法兵任せとも言えよう。とにかく私にそれ以上の役目はない。
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