愛する彼女のために生きる、それがかつて婚約破棄され捨てられた僕の道になった。

四季

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愛する彼女のために生きる、それがかつて婚約破棄され捨てられた僕の道になった。

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「あんたなんて嫌い!」

 その日僕は告げられてしまったんだ。

「婚約、破棄するから!」

 関係の終わり。
 婚約の破棄。

 そんな重要なことを、一瞬で。

 最初は驚いた。純粋な驚きだった。で、それから少しして、悲しさが湧いてきた。何がいけなかったのだろう、などと考えてしまって、胸には得体のしれない痛み。心臓の汁を絞られるような苦痛があった。その時には既に、ただの純粋な驚きとはその種が大きく変わっていて。とにかく辛い、とにかく痛い、そんな感覚だった。

 できることなら君と生きていきたかった――思いはあれど届かない。

 僕の彼女との日々は終わった。


 ◆


 でも、あの婚約破棄も、悪いことばかりではなかった。

 だってとても良い人に出会えたから。

 僕はある時中央公園にて知り合った。
 美しい金の髪を持つ女性と。
 そしてその人はこの国の王女だった。

 ちなみに、僕は今彼女の夫となっている。

 大切にしてもらえて毎日幸せだ。

 そして、僕は、彼女を護ろうと心に決めている。

 たとえ大きな力はなくても。
 それでも愛する彼女のために生きるのだ。


◆終わり◆
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