双子の妹が婚約者をほぼ強制的に取り替えました。しかし私はそのおかげで幸せな家庭を築くことができました。

四季

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後編

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 ◆


「僕が相手になって嫌じゃないですか?」
「え。まさか。そんなはずがありません。私は貴方のような方が好きです」

 リリネから回ってきた婚約者ポールは本当に善良な人だった。
 一緒にいると心洗われるような。
 純粋で、綺麗な、そんな男性だった。

「えっ。……少し恥ずかしいですね」
「照れるなんて純粋な方ですね」
「あ。す、すみません! まずかったですかね!?」
「いえいえ」

 彼とならきっと幸せになれる。

 初めて顔を合わせた日にそう思った。


 ◆


 あれから一年半。
 ポールと夫婦になってしばらく経つけれど、今も彼との関係は良好だ。

 夜に二人で温かいハーブティーを飲みながら語らう時間が何よりも好き。

 細やかな幸せについて話すだけで幸せな気持ちになれる。

 これも彼とだからこそ。
 こんな細やかな幸せな時間を手に入れることができるのだ。

 婚約者を取り換えることになったこと、とても良かったと思う。

 一方リリネはというと、私の元婚約者であった彼と結婚し最初は大層喜んでいたそうだが、いざ結婚してみると夫の短気に振り回される日々となってしまったそうだ。また、時には朝から晩まで怒鳴られ叱られることもあったらしく、もっと酷い時には暴力をふるわれることもあったそうだ。

 で、今ではリリネは心を病んでしまっていて。

 離婚してはいないものの、ほぼ一日中憂鬱感に襲われているような精神状態だそうだ。


◆終わり◆
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