生前は不幸ばかり、いまいち恵まれず人生を終えた彼女は、死後によく分からない現象を起こす力を手に入れることとなりました。

四季

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後編

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 ◆


 衝動的に命を絶ったルリーナだったが、死後の世界で『よく分からない現象を起こす力』なるものを手に入れる。

 そして彼女は心を決める。

 今までの仕返しをしてやる。
 そう決心したのだ。


 ◆


 ルリーナがいなくなったことを喜び連日宴を楽しんでいた彼の父親は、宴の最中急に身体が宙に浮いた。何事かと思って驚き慌てて暴れるが、どうやっても地面に足がつかない。それどころか逆に身体の位置が高くなっていく。まるで重力が消え去ったかのよう。で、彼はそのまま窓を突き破って家から出てしまった。そのまま空の果てへ飛んでゆき、二度と戻らなかった。

 それを見ていたルリーナの義母もまた、翌日におかしな現象に巻き込まれることとなる。

 彼女がベッドで目を覚ますと、部屋に置かれている家具がすべて宙に浮いていた。と、次の瞬間、それらは一斉に義母の方へ飛んでくる。何とか逃れようとしたが、部屋の入り口の扉は開かない。開けようと必死になっている時、後ろから背の高いたんすが落ちてきて、ぶつかった衝撃で亡くなった。

 過去にルリーナを虐めたことがあった者たちは、なぜか全員、突如腹が膨らんで破裂して落命。

 アルトはというと、婚活パーティーに参加している最中に何もしていないのに服がすべて消滅し、周囲にいた人たちに全裸を見られてしまう。さらに、公の場で露出したということで治安維持隊に拘束され、その後牢内で風邪をこじらせて亡くなった。


◆終わり◆
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