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後編
しおりを挟むそして、そのいじめの果てに、幼馴染みの女性に偽りの罪をでっちあげられて。
それによって私は王子から婚約の破棄を宣言されてしまう。
私は城から出ることになった。
絶望の中一人歩くしかなくて。
当時の私は悲しみの深い海の中にいた。
だが!
エブレイはそんな私に声を掛け話を聞いてくれて、それで、拾ってくれた。
それから私は魔族の国へ行くことになった。
その地では人間である私は異端。
けれども彼のサポートもあり徐々に生活に慣れてゆけた。
◆
ああ、何度も思い出しても懐かしい。
少し前までは思い出すのも嫌だった。
不愉快な王子や彼の幼馴染みの女性の顔を思い出してしまうから。
けれども今は思い出しても何も思わない。
むしろ、エブレイとの出会い、という側面が強まっている。
不幸だった私は消えたのだ。
そして今の私が生まれた。
ちなみに、王子はあの後幼馴染みの女性と結婚したそうだが、女性が国民から嫌われていたこともあって夫婦ともに凄まじい批判を受けることとなってしまい、しばらく田舎へ引っ越すことになった――しかし、出発する予定の日の早朝、夫婦は何者かに暗殺され、二人は亡き人となった。
◆終わり◆
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