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後編
しおりを挟む「嫌かい? 悪いね。既にキミはボクに惚れてしまっていたようだ……こりゃ罪なことをしちゃったなぁ」
「違いますよ」
「じゃあ何なんだい?」
「婚約までしておいてさらっとなかったことになんてできない、そう言っているのです」
だが、はっきり言ったことで彼を激怒させてしまい、無理矢理婚約破棄されてしまった。
溜め息ばかりだった。
心には暗雲。
前を向いていようと思いながらも前は向ききれず。
何とも言えない日々が過ぎてゆく。
――だが、婚約破棄から数ヶ月、私宛に『盾使いとして国で働かないか』という連絡が来て。
私は誘いを受けることにした。
一度は諦めた夢。
否、諦めるしかなかった道。
けれども今、私は、再びそこへと歩み出す。
まるで、心に虹がかかったかのようだ。
◆
あれから数年、隣国に攻め込まれた国を護り敵軍を撃退することに貢献したとして、私は国王から直々に表彰された。
それによって名が売れて。
一躍有名人となった私は、盾使いとして、多くのイベントに参加することとなった。
おかげで給料以上にお金が入り。
新しい盾を買って両親に贈ることができた。
そして私はもうすぐ結婚する。
驚かれるだろうか?
国王が紹介してくれた相手だ。
でも既に知り合いになっているし、気も合いそうな感じだ。
ちなみにヴィヴェクゼとエリーはというと、戦時の混乱にまぎれて泥棒を繰り返したために逮捕され処刑されたそうだ――確か、昨年の夏頃。
◆終わり◆
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