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後編
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あれから二年。
私はダドゥルマと結婚し、今は宇宙連合本部が用意してくれた地上の別荘に住んでいる。
彼と二人での生活は楽しい。
たまに彼の両親がここへ来るのだが、それもまた楽しい――というのも、彼の両親は優しくユニークな素敵な人なのである。
嫁を虐めるような人たちではない。
そうそう、そういえば。
ローランはあの後恋人から借金をなすりつけられてしまったそうで、それによって資産も内臓も失うこととなったようだ。
……ま、べつにもうどうでもいいことだけれど。
気の毒にね、とは思う。
しかし彼はもう他人。
身内ではないし血の繋がりだって当然ない。
だから、そんな彼に関してあれこれ言う気はないし、彼が生きたいように生きればそれでいいのではという感じだ。
今はそれよりも、今後の宇宙人との交流の方に意識が向いている。
相手はきっといろんな人がいるだろう。
大丈夫だろうか。
私で務まるのだろうか。
なんて、たまに不安にもなるけれど。
でも、呑気でポジティブなダドゥルマと一緒にいると、いつも不安なんて消えていってしまう――そんなだから、人の心とは不思議だ。
◆終わり◆
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