2 / 2
後編
しおりを挟む
数ヵ月後、あの踊りが村で大流行し、村長の娘が気に入ったこともあり『地域の踊り』に制定された。以降、この村では、何か式典があるたびあの踊りを皆で踊ることとなって。さらに、驚いたことに、文化の発展に貢献したとのことで私は表彰された。表彰の際、固まったお金も貰えたので、我が家はぐっと裕福になった。
その話を聞いた元婚約者がやって来て、「村に貢献したそうだな。今なら妻として受け入れてやってもいい」と言ってきたのだが、「受け入れていただかなくて構いません」とはっきり断った。
今さらやり直す気はない。
私は踊りが忙しいのだ。
今日も村の子に踊りを教える会に参加しなくてはならない。
「ではみんな踊ってね! ……あー、はい、はいっ、はいっと、はい! はい、ほい、ほいはは、あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、ははい、はいっと、はい! ほいはいははほい、ほい、はは、あー、はい、はいっ、はいっと、はい!」
子どもたちは懸命に踊る。
「あー、はい、はいっ、はいっと、はい!」
「はい、はい、ほいーっ、と、はい!」
「あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! ははほほほははははっ、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい!」
それから一年が経った頃、元婚約者が亡くなったことを知った。
風邪をこじらせてしまったそうだ。
気の毒には思うが、まぁ、たまにはあること。
そこまで気にしなくていい。
「みんな踊るよー」
「「「「「はぁーいっ!!」」」」」
私はこれからも踊り続ける。
「あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! はい、ほい、ははははほい、ほい、へいほほ、あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あーあーあー、っほい! ほいへほへいほい、ほいっへい、あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっ、はい! あー、はいっ、はいっと、はい!」
婚約破棄の直後に発明され富までもたらしてくれた、この、特別な踊りを。
「あぁあー、はい、はいっ、はいっと、はい! いー、はい、はいっ、ほいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! はははいほいはい、ほい、ほほ、ほいっと、ほい! ほい! はいほいほはい! はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はははいほい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! はい! はい! へいほいへいほい、ほいっへい、はい! はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい!」
それが私の人生だ。
「あー、はほい、はへいいっ、はほっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はほははへいほい! はい、はいっ、はいっと、はい!」
◆終わり◆
その話を聞いた元婚約者がやって来て、「村に貢献したそうだな。今なら妻として受け入れてやってもいい」と言ってきたのだが、「受け入れていただかなくて構いません」とはっきり断った。
今さらやり直す気はない。
私は踊りが忙しいのだ。
今日も村の子に踊りを教える会に参加しなくてはならない。
「ではみんな踊ってね! ……あー、はい、はいっ、はいっと、はい! はい、ほい、ほいはは、あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、ははい、はいっと、はい! ほいはいははほい、ほい、はは、あー、はい、はいっ、はいっと、はい!」
子どもたちは懸命に踊る。
「あー、はい、はいっ、はいっと、はい!」
「はい、はい、ほいーっ、と、はい!」
「あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! ははほほほははははっ、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい!」
それから一年が経った頃、元婚約者が亡くなったことを知った。
風邪をこじらせてしまったそうだ。
気の毒には思うが、まぁ、たまにはあること。
そこまで気にしなくていい。
「みんな踊るよー」
「「「「「はぁーいっ!!」」」」」
私はこれからも踊り続ける。
「あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! はい、ほい、ははははほい、ほい、へいほほ、あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あーあーあー、っほい! ほいへほへいほい、ほいっへい、あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっ、はい! あー、はいっ、はいっと、はい!」
婚約破棄の直後に発明され富までもたらしてくれた、この、特別な踊りを。
「あぁあー、はい、はいっ、はいっと、はい! いー、はい、はいっ、ほいっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! はははいほいはい、ほい、ほほ、ほいっと、ほい! ほい! はいほいほはい! はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はははいほい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! はい! はい! へいほいへいほい、ほいっへい、はい! はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい!」
それが私の人生だ。
「あー、はほい、はへいいっ、はほっと、はい! あー、はい、はいっ、はいっと、はい! あー、はほははへいほい! はい、はいっ、はいっと、はい!」
◆終わり◆
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
お前は要らない、ですか。そうですか、分かりました。では私は去りますね。あ、私、こう見えても人気があるので、次の相手もすぐに見つかりますよ。
四季
恋愛
お前は要らない、ですか。
そうですか、分かりました。
では私は去りますね。
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
しげむろ ゆうき
恋愛
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。
四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」
突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
さようなら、あなたとはもうお別れです
四季
恋愛
十八の誕生日、親から告げられたアセインという青年と婚約した。
幸せになれると思っていた。
そう夢みていたのだ。
しかし、婚約から三ヶ月ほどが経った頃、異変が起こり始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる